塾長ブログ

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こどもの「今」をどう認識するか

2019.06.24 塾長ブログ

親はわが子の「今」をはき違えることが少なくありません。

 

「今から英語を習わせないと……」「今やっておかないと、先にいって後悔するわよ……」「今は受験に専念して。受験が終わったら相談に乗るから……」。

親はわが子の「未来」を心配して様々なアドバイスをおくったり、愚痴をこぼすものですが、私の見るところでは、適切さを欠くアドバイスも多いように感じられます。

 

何年も前のことですが、高校受験を目前に控えた中学3年生の男子の祖母が急死され、大のおばあちゃん子であったことから、両親は葬儀に参加させない方針を取りました。

同様に、いじめ(陰口、シカト)にあっているやはり中3女子は、「もう学校へは行けない」とその苦しみを繰り返し訴えても、母親は「内申のこともあるから、もう少し辛抱して」と。

「今」をどう認識するかという大事な局面です。

中3男子の「今」すべきこととは、哀しみの回避でも、受験勉強に没頭することでもありませんね。大好きだった祖母の死を悼み、涙が枯れるまで泣き続けることです。

 

また、女子の場合も、受験とか内申をクリアーすることではなく、いじめから心と体を守るためにクラスから逃避することが先決です。受験や勉強、将来といった、わたしにすれば二次的で不定形なものよりも、子どもが置かれている「今」の心的な状況を第一義的に優先するという認識が大切ではないでしょうか。「未来」とは「今」の積み重ねに他なりません。

そこでわたしからのアドバイスですが、

1つには、「親が勉強や成績に過敏なほど、うるさいほど子どもは勉強から離れていく」という‘法則性’の確認です。同封のコピーに目をお通しください。英語教育の第一人者が強調しています。早期からの英語教育は必要ないこと、そして「保護者が学びなおす姿勢を見せること」と。子どもを勉強に向かわせるのは難しいことではありません。

 

ポイントは親自身に学びの姿勢があるか否かなのです。人は一生涯学び続ける存在であるという哲学がご家庭内に欲しいところです。

 

アドバイスの2つめですが、「信頼や明るさただよう親子関係が成立しているか」ということです。

ここでは親側の受容力、許容力、共感力が求められてきます。

 

子育ては、ある一面を切り取ると、親自身のエゴ(良い意味でも、悪い意味でも)との兼ね合いの中でなされます。親としての自分やその考え方を客観的に見つめ直し、謙虚な気持ちをもってわが子と関わっていきたいものです。

さて、今月号では各学年の授業風景やトピックをご紹介します。文字数が限定されていて物足りませんが、ひと言だけふれておきます。ウエル学院全体の雰囲気を味わってみてください。

≪小学部≫
「なにしろ読書好きな子にしたい、辛抱強く考え続けられる子にしたい」というのがウエルの小学部です。70分を2コマ、「読む、考える、書く」という地味な作業が黙々と続けられます。はやりのアクティブラーニングとは真逆の授業です。小学部の目に見える「財産」、それは小学3年生からいると、4年間で350作品以上の名作を読破できることです。本好きな子になって感謝していますとのお便りは、これまで数知れず。授業はわたしとの1対1の個人指導ですから、小学生もさぞ“お疲れ”になることでしょう。わたし自身も感心するぐらい集中して取り組んでいます。

≪中学1年≫
今年の1年生、まずは元気がいい。そしてわたしの社会的な話に対しても、食いつきがいい。社会に対する関心度が高い学年は学力も伸びていく傾向にあります。手綱を緩めたら暴走の可能性があるものの、そのエネルギーや競争意識が、勉強への真摯な取り組みに結びついています。中1のこの時期で気にかけておくべきことは、精神的、肉体的な疲労という点です。1学期の間は、若干のだらしなさには目をつぶりましょう。家庭は休息の場としての機能を発揮してください。疲れている中で、あまりに細かいことまでつつくと“いらぬ反抗”に出会い、関係性にひびが入ることになります。部活と勉強・塾の両立、応援していきましょう。そして、家では心にあることを吐き出させましょう。指導やアドバイスより、親側の“心で聴く姿勢”が求められてきます。

≪中学2年≫
「勉強するんだ」という姿勢は中学3年生より強く感じます。すでに目標とする高校があったり、将来の職業がイメージされていたりと、人生に対してなかなか意欲的な面を見せてくれたりもします。いろいろな意味で楽しみなクラスです。“中だるみの中学2年”ですが、あえて“たるませる”時期が必要なこともあります。それこそ「今」を見定めていきましょう。部活に気持ちがいっているうちは心配ありません。部活に学校生活が引っ張られているぐらいが理想です。無口になったり、スマホの使用時間が長くなった時は注意してください。「お母さんはいつもあなたのこと応援している。何かお母さんにできることがあったらいつでも言ってきてね!」の一言、これだけで十分です。

≪中学3年≫
Vもぎ(会場模試)の第1回の結果が出ました。初めてということでテスト慣れしていない分、ケアレスミスも目立ちました。全体的には‘無難な出来’と言っていいでしょう。結果表は、2,3のアドバイスを添えて一人ひとりに手渡しました。ガッツポーズを取る子もいれば、うつむいたままの子もいます。大事なことは、1回のテストに一喜一憂しないということです。次回に向けて積極的な気持ちになれるよう励ましてあげてください。結果にケチを付けたり、脅しをかけても子どもはやる気にならないばかりか、そうした親を信頼しなくなります。この点、気を付けてください。何か不明な点などありましたら ご連絡下さい。志望校に合格させるべく鍛えてまいります。

≪高校1年・2年≫
高校1・2年生は大学入試の大幅な改革に直面することになります。わたしもあらゆる資料に目を配り、セミナーに参加したりしています。第1の改革は、「センター試験」に代わる「共通テスト」です。その違いは、「マーク式の問題」から「思考力・判断力・表現力を重視した問題」になることです。国語、数学で記述式の問題が出題されます。すべての科目が長文化し、速読速解力が試されます。既存の受験問題集にはない複雑で思考力を問う問題が増えてきます。

第2の改革は、英語における「4技能検定試験」(英検、TOEFL、TOEIC、GTECなど全8種類)の導入です。民間の英語試験の結果が大学入試の英語に加点されたり、受験資格になったりします。これは各大学・学部ごとにその取扱いが異なってきますので、高校1・2年生にとっては、志望大学の学部の情報に敏感にならなければなりません。MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)レベルの私大で、求められる英語力は「英検2級以上」と予想されます。高校によってはすでに英検を積極的に受験させています。しかし、そうでない高校も結構あり、学校間の意識格差を痛感します。「最低限、英検の2級は高校生のうちに取る!」ウエルの合言葉にしていきます(目標は、中3で準2級、高3で準1級です)。尚、見切り発車はなはだしい今回の改革には、到底賛成できないのですが、受験情報の詳細については生徒に直接話をしていきます。

≪高校3年≫
まだ部活にかなりの時間を取られて軌道に乗り切れない生徒がいる一方、都立高校のカリキュラムの不備を自ら補って積極的に取り組んでいる生徒もいます。文系の生徒の社会の仕上がりがよく、文系受難のなか、結果を出してくれることでしょう。小学、中学から通ってくれていますので、こちら側の意図がダイレクトに伝わり、効果的な授業が展開されています。皆目標を高く掲げています。何としても希望をかなえてあげたい。この夏が第1の勝負となります。面談をして学習内容の再検討を図ります。

 

※夏期講習日程(予定)7/21~8/4 [全12日間] (小学部は7/21から8/19まで夏休みとなります)
※8月集中授業(予定)8/20~31 [全9日間:小学部は8日間]
※個人面談を希望される方はご連絡下さい。

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