塾長ブログ

塾長ブログ

blog

フランクル先生から学ぶ「極限状況」からの脱出(最終回)~ユーモア~

2022.10.25 塾長ブログ

極限を乗り切るフランクル先生のLesson1は、「生きる目的」の自覚化。
Lesson2は、「妻との語らい」「愛の無限の力」。
そしてLesson3は、「自然」「芸術」「ユーモア」がキー・ワードになります。

収容所のなかにもちょっとした自然や芸術的なものがありました。そうした対象に心をなびかせる精神的な余裕が持てたか、持てなかったか。持てなかった人に自己破綻が忍び寄ります。死の恐怖に絡め取られてしまった人間は、草花に目をやることも、音楽に気持ちを注ぐこともできませんでした。

子規のように、痛みは痛みとして、美しさは美しさとして、共存させながら、美しいもの、おいしいもの(子規はかなりの食通でした)に関心を向けました。病苦にすべての心をもっていかれることなく、自らの思いや感性を活性化させて、毎日を送っていました。

わたしたちも忙しさや心配事のため、「道端に咲く花の存在」に気づかなくなってしまうことがよくあります。強く言えば、“人間性の欠落”と言っていいでしょう。この状態がつづいてしまうと、思うような結果が出せなかったり、他人に迷惑を掛けたり、自分を傷つけたり、ろくなことがありません。

意識して、自然や芸術に目を向けていかなければなりませんね。

さて、「ユーモア」について、フランクル先生はことさら強調しています。

「ユーモアも自分を見失わないための魂の武器だ。」「わたしは仲間にすこしずつユーモアを吹きこんだ。毎日、義務として最低ひとつは笑い話を作ろう、と提案したのだ。」

ユーモアが自分を失わないための武器になるとは、精神分析医らしからぬ俗っぽい発想ですが、わかるような気がしますね。

家庭でもクラスでも、ユーモアを欠く雰囲気はどんよりして重苦しい。明るさや親しみのないところには、生産性や創造性が働かない。「魂の武器」、まさしく名言です。

先月、スタンフォード大学のビジネススクールで教鞭をとっている二人の女性が、『ユーモアは最強の武器である』(東洋経済新報社)を上梓しました。スタンフォード大学といえば、各種の世界大学ランキングで常にトップに位置にいます。卒業生には、ノーベル賞受賞者や世界的な起業家も多い。

Humor is a secret weapon~.とありますから、「最強の武器」ではなく「秘密の武器」といったところでしょうか。こんな内容のことが書かれています。

ユーモアはつながりや信頼を育み、ストレスや逆境を乗り越える力となる。

フランクル先生の教えそのものですね。

心に余裕がなくなると、ユーモアどころではなくなります。
心を整えるのはとても難しいこと。
整わなくていいから、外づらだけでも元気な振りをしていきたい。
ユーモアのセンスはないけれど、相手の気持ちが少しでも明るくなるような言葉と表情を心がけていきたい。

フランクル先生から多くのことを学ぶことができました。

今回もお読みいただきありがとうございます。
今朝は今年一番の冷え込みだそうです。
体調には十分気を付けてください。

インフルエンザの予防接種、コロナ4回目、5回目、もういいか。
受ける予定は今のところありません。面倒見の良い主治医からも連絡はありません。

menu