「人の振り見て 我が振り直せ」 「人こそ人の鏡(人は自分自身の姿を映す鏡のようなものである)」
あの小池都知事自身によるコロナ対策の実績評価を聞いて、驚きのあまり開いた口がふさがりませんでした。
女性議員、知事は何としても応援したい。相当のハードワークをこなし続けていることも認めます(区立小中学校の教師はさらなるハードワーク!?)。
しかし、コロナ対策について誇らしげに課題評価するあの姿勢には、正直言って?です。
第5波のあたりでしょうか、東京都は医療の機能不全、崩壊に陥りました。
救急車が来てくれないという異常な状況が続き、自宅療養者の方々がお亡くなりになりました。この事実をもってして、自らのコロナ対策を満足げに語るその感覚がいただけません。
知事は、わたしの鏡になってくれました。
わたしが書くこと、語ることにうぬぼれや過大評価、うそなどないだろうか。自意識過剰や自己評価の過大になってはいないだろうか。
一度立ち止まって、謙虚に反省する機会を知事よりいただきました。冒頭の格言、これからも折に触れかみしめていきたいと思います。
昨年、卒業生の大学生2人が台湾の大学に留学しました。
その1人、現在大学2年生のUさんから留学の近況報告のメールが届きました。
Uさんは、6年以上もウエルに通ってくれたとてもまじめな女の子。その純情さと幼さ(失礼!)が持ち味で、海外留学をするなど予想だにしませんでした。高校や大学受験の際、そのプレッシャーや不安、迷いでどれほど涙を流してきたでしょうか。思わず手を差し伸べたくなるような‘少女’だったのです。人は変わるものです。こうした生徒達の成長をまじかに知ることは、わたしにとってこの上ない喜びとなっています。以下は、メールから。
「レポートやプレゼンテーション、課題、テスト勉強に追われています。『(経営学の点数が良くなくて)中国語の外国人向けの授業に参加していないの?少し甘く採点するけど、限界がある』と呆れ交じりに言われてしまい、自分の無能さに落ち込みました。」 「インターンや環境保護のボランティアなど、とにかく自分の興味あることに積極的にチャレンジしてきましたが、将来のゴールが見えず、どこに向かって走っているかわからなくなります。こういう葛藤も将来につながってくるのかもしれないですが、今のわたしは不安でしかないです。」 「春休み、ひとりで台南、高雄、小琉球を旅してきました。平野先生が以前話していた一人旅の魅力を感じることができた気がします。旅先で出会ったヨーロッパの旅行客とご飯を食べたり、……」 「ここでは書ききれないほど本当に辛いことがありました。ここまで乗り越えられてきたのは、ルームメイトのフランス人2人がいてくれたり……」
“良き大学生”の基準があるとすれば、それは 『動き』 にあるとわたしはとらえています。
汗をかくこと、とことん行動に出ること、そして考える、認識を深める、さらに行動を続けていく……。
遊び的なサークルやアルバイトは『静的』なもので、本人の精神的・社会的な成長にプラスには働かない。
『行動して悩み、考える。考えながら行動を続ける、……』 この繰り返しの継続が、わたしが生徒たちに求めている大学生像です。
費用面でのこともありますが、確かに海外留学は学生をとことん鍛えてくれます。
理想は「交換留学」です。現地での単位が、そのまま自分の通う日本の大学に充当される留学なので、4年で卒業ができます。
日本の大学を1年休学しなければならない留学もあります(卒業まで5年を要することになります)。
Uさんは、どちらかというと内向きで、行動力も際立ったものはなく、リーダーシップを取れる人ではありませんでした。
しかし、この留学を糧として、“良き大学生”に見事ステップアップすることができました。
日本では決して得られることのない貴重な体験(極めて贅沢な体験)をつむことができました。Uさんには、ご両親に心からの感謝の意を示せ、と伝えます。
親側にも、子どもを大海に“手放す”勇気が求められてきますね。
※夏期講習中の休塾日に変更があります。7/28(日)は休塾としていましたが、授業日とし、 27(土)[隅田川花火]を休塾といたします。
お問い合わせ
0120-630-133