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女子の理科離れと親の役割

2024.05.29 塾長ブログ

墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。

 

日本の科学技術や情報分野での国際的競争力の低下が、叫ばれて久しい。

そのたび、理数教育・STEM教育(科学・技術・工学・数学)の充実やその分野での人材の確保が、議論の俎上に載ります。

 

先頃、「女子の理数離れ? 小学生から?」という記事が新聞に掲載されていました。

文科省の全国学力・学習状況調査の分析によりますと、「理科の勉強は好きですか」という問いに、「当てはまる」と答えたのは、小6女子が76.6%で、男子が82.9%と6ポイントの差が出ました。

中3になりますと、女子が58.8%、男子が73.9%と、女子は15ポイント以上も低い。

実際に行われたテストの平均正答率は、女子の方が若干高いにもかかわらず、「好きか?」という感覚的な問いになりますと、女子は男子にくらべ低調になってしまいます。

この感覚が、高校入学後の理数クラスの回避に結びつき、大学では文系学部に志望するようになります。単純化するとこんな流れになります。

 

理数科目における男女の能力差・性差に興味のある方は、2022年9月15日付のブログをご参照ください。結論のみ記しておけば、男女に能力差はありません。

 

PISA(OECDによる国際的な学力到達度調査)の分析によりますと、やはり性差は見られないものの、親の学歴と生まれ育った家庭環境の違いによって、数学的・科学的リテラシーの格差があること、しかもそれが近年広がりつつある、と報告されています。

 

 

「女子の理数離れ」というと、女子の側に何らかの否定的ないしはマイナスの原因が求められるニュアンスがありますが、わたしの実感では、「成長とともに、興味関心の対象が他のものに移った」と言うことになります。「離れる」のではなく、「それ以外のものに興味を見出すようになった」のではないでしょうか。いかがでしょうか。

 

 

理系の教え子で、大学院まで進んだ講師の話をピックアップしてみると、

・父親がNHKの理科・科学番組を録画してくれて、いっしょに見た。

・小学校時代に区の科学教室に通って、実験の楽しさを知った。

・科学博物館や自然博物館によく連れて行ってもらった。

・親が買ってくれた図鑑にはまっていた。

・家族でよくキャンプに行った。

・親の工作、もの作りをいっしょにやった。

・中学時代の理科の先生のよもやま話が大好きで、科学全般に魅かれた。

・父親からパソコン操作や簡単なプログラミングを教わった。

 

 

理数教育のあり方など専門的な話はさておき、子ども達の理数への接近は、親をはじめとする大人側の意図的なきっかけや体験の供与が待たれます。何気ない積極的な配慮があるといいですね。親側に余裕がければなりませんが、日常生活の中でできる範囲の工夫と配慮を凝らしていただきたいと思います。

 

 

「お母さん、雷だよ」

「やだね、こわいね」で終わりにしないで、

 

「あとで、雷がなんで音を出したり、光を発したりするのか、ネットでいっしょに調べてみようか」

と、さりげなく、日常を学習の場にすり替えることを心がけてください。

 

今回のキーワードは、「早期より子どもの知的な好奇心をくすぐる、くすぐりつづける」です。

 

「親側の知的好奇心離れ」こそが、「女子の(男子も)理数離れ」に直結しているのではないかと考えています。日常の中で、できることから始めてみましょう。

 

この1週間は、中学3年生の修学旅行がつづきます。

天気に恵まれるといいですね。

桜堤中学だけが、飛行機を利用しての北海道です。差を感じてしまいます。

ENJOY !

 

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