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子どもの勉強への意欲について(その2)

2013.11.07 塾長ブログ

家庭環境についての2つ目ですが、親の目があまりに行き届かない子は、学習意欲が相対的に低いという傾向があります。子どもは放っておかれる時間が長いと、どうしても安易な方へ流れていきます。ここに自律のためのしつけが不可欠となります。この自律的訓練が十分でない子は、勝手気ままな生活から抜けきれず、自己管理にうといだらしない子になってしまいます。自己管理にうといとはすなわち、学習習慣が形成されないのと同義です。

 何と言っても子どもは、親からほめられて、承認を得て、愛情光線をたっぷり浴びて成長を遂げていきます。これらの絶対量が不足した子どもは、自尊感情が低く、消極的で、意欲が前面に出てくることはありません。

 子どもの意欲は、まずは親自らの反省と様々な工夫、この2点を留意し、今後につなげてまいりましょう。

 秋田、福井、富山、石川、何の上位4県でしょう?これに答えられる方は相当の教育通です。答えは、全国学力テスト(小6・中3)の優秀県です。ダントツは秋田県。過疎化、高齢化、少子化、財政難の四重の苦境に立たされ、子ども達の通塾率も断然低い。日本一のヒミツ、それは、『教師―保護者・祖父母―地域の人達』のつながりの強さと協力関係が第一に挙げられます。詳細は別の機会にゆずりますが、一人の子どもに対して、より多くの大人が声掛けをし、承認を与え、様々な教育活動に協力しています。複数の大人たちの配慮的な視線に囲まれているので、安易な生活に流される子どもが少なく、いつのまにか自律的な生活様式を学んでいるのです。東京ではとても難しいことなのですが、『親以外の大人の協力』という人的資源の大切さを、ここでは確認しておきたいと思います。  (つづく)

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