塾長ブログ

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子どもの勉強嫌いの原因は親にあり!?(その1)

2020.10.19 塾長ブログ

またもや、国民に臆面もなく平気でウソのつける人間が新総理に選ばれてしまいました。

日本学術会議の会員の任命問題。学者個人の思想・信条が影響したかについて「ありません」ときっぱり否定する。

総理たる者がこれほどまでに見え透いたウソをつき、それを押し通す傲慢さには、あきれるばかりか、恐ろしささえ覚えます。

政権やその政策、法案に反対の声明を出したり、批判的な言動をとるリベラルな人々は徹底的に排除するアベ━スガ内閣。

何と言ったらよいのか、ケツメド(失礼!)が小さい、度量が狭いですね。

たたきあげだか何だか知りませんが、もっとオープンなスタンスで、正々堂々と政治を行えないものか。

官邸の中だけでコソコソとものを決めてしまう偏狭内閣。おおらかさがないですね。

「たたきあげ」はいまや、ほめ言葉とは言えません。

「俺はこれだけの苦労をしてきて、自分一人の力で実績を上げてきた。お前たちは苦労が足りん!」

昭和生まれのエゴイスティックなおじさんの典型です。

唯我独尊タイプの総理では民主主義は危うく、国民の生活にも期待が持てません。監視していきましょう。

 

「ちょっと待て。お前はどうなんだ!?」もう一人のわたしが問いかけてきました。

まさしく、塾長なるものは唯我独尊の典型で、その仕事は塾長の独壇場。

これが好循環しているうちは生徒もついてきてくれて、保護者からの信頼感も得られますが、何らかの理由でいったん断ち切れてしまうと、生徒減という致命的な結果が待ち受けています。自営業の恐ろしさです。

生徒減ついでにわたしの「悩み」をひとつ披露させてください。

 

おかげさまで当学院は、他塾に比べて退塾者が極めて少ない塾です。年度によってはゼロのこともあります。

しかし、どうしてもウエルが合わない、退塾者の言葉を拝借させてもらうと「ついていけない」生徒が残念ながら出てきます。

共通項は「女子中学生」「算数・数学が極端に苦手」という点です。

ご存じの通り、ウエルは個別指導ではなく、集団授業をモットーにしています。

週当たりの英・数の授業コマ数は、学校の半分です。能率的でスピード感ある授業が展開されます。どう考えても、「算数・数学オンチ」(再び失礼!)の生徒にとってはきびしいのです。

「ことばオンチ」であれば、たとえば英語では毎週英作文テストを重ねていくうち、通知表の④や⑤は難しいことではありません。

しかし、数学となると学年が進むごとに難易度が上がり、応用範囲も広がってきますので④を取ることが難しくなってきます。

また苦手な子は、いや苦手な子ほど学習に向かう時間が少なく、既習内容が頭からすっぽりと抜け落ちて、新しい学習内容の理解に困難さを抱えることにもなります。

 

これが学力低下の悪循環です。

唯我独尊のこのわたしも、キャリアだけは負けないものがありますので、呼び出したり、個人指導の時間帯に放り込んだり、リテストを繰り返したり、あの手この手を講ずるのですが、一時しのぎでなかなか思うように力をつけることができません。数学に泣かされた経験を持つお母さんならご理解いただけるでしょう。

 

戦前の歌です。 〽算術の 少年しのび 泣けり夏

わたしの口癖のひとつに「子どもの勉強や成績に対して、目くじらを立てないでください」というものがあります。

これにはわたしなりの深い意味合いが込められているのですが、ひとつは以前にもご紹介した「行動遺伝学」のデータです。

すなわち、学力の70~90%は、親からの遺伝と親が与える家庭環境で決定されるとのことです。

数学に関しては、遺伝の果たす役割が87%です。

子どもにはどうしようもないところで、学力が決まってくるというわけです(安藤寿康『日本人の9割が知らない遺伝の真実』『遺伝と環境の心理学』他)。

やたらと子どもの不勉強を責め立てる親がいます。

成績を「人質」にして、脅迫めいた約束事(たいていは親からの一方的な約束)を結んだりします。

親として幼すぎます。

 

行動遺伝学の科学性についてはとりあえず措いておくとして、親は子どもの勉強・成績については謙虚にならなければいけません。

思い切って次のようにとらえてくれませんか。

 

『子どもの不勉強と成績の悪さは、親の遺伝子と親が与えてきた環境にほとんどの原因がある』と。

 

子どもの肩を持ちすぎでしょうか!?

『たかが勉強ごときに親は熱くなるな』と言いたい。

進学教室の塾長らしからぬ暴言かもしれませんが、わたしが強調しておきたいことは、親が熱くなることによって子どもは親への嫌悪感を深め、親子間の信頼関係や絆をそぐことにつながるということです。

 

親への嫌悪感だけでなく、勉強への嫌悪も同時に深めてしまうことにつながります。

 

勉強は子どもの仕事です。自らやり出すまでほっておけばよろしい。

何ヶ月先か、何年先かはわかりません。子ども自ら「よし、やろう!」という時まで待つのみです。

一方、わたしは遺伝や環境を超えたところにある「人間の主体性」に働きかけ、鼓舞していくことを忘れることはありません。社会で起こっていることや人の生きざまについて、事あるごと話をします。学習への動機付けは、点数や順位、学校歴などの数値的なものよりも、社会観や人生観といった哲学的な次元の話が功を奏すると思っています。

 

もちろん、モチベーションの喚起とともに、各生徒のめざす第一志望校に“絶対に合格させる”という強い信念をもって日々授業に取り組んでいます。 その2へつづく。

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