塾長ブログ

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子どもの勉強嫌いの原因は親にあり!?(その2)

2020.10.19 塾長ブログ

以下、各学年の「授業風景」をご報告いたします。

《小学部》
小学部では「読むこと・感じること・書くこと・考えること」の4点を重要視しています。

国語では、30分を読書にあて、名作品集と朝日小学生新聞の1面を読み進めています。小学生時代から文学や新聞に触れることの意義は大きい。読みと同時に、天声人語ならぬ天声こども語の要約練習も始めました。キーセンテンスとキーワードを意識させて文章に当たる訓練です。

漢字テスト、意味調べといったアナログ学習も毎週行われています。

メインテキストはGTとはやりの「論理エンジン」です。たくさんの文章に当たらせ、読解力を涵養させます。

 

算数は考え抜くことを大切にしています。「今日はつるかめ算です。こうやって解いていきます。」こうした授業スタイルは取っていません。先生の後追いでは(これももちろん必要ですが)頭はよくならないからです。少し程度の上がった問題に対して、自力でじっくり考え抜き、解いていく。算数頭を磨く唯一の方法です。

 

小学部は地味な作業の連続です。

単なる知識を増やしていくことより、地頭を鍛えることを常に念頭に置く小学部の授業です。

 

けなげにも、丸々2時間、集中して取り組んでいます。立派!
弟さん、妹さん、早めに連れてきてください。お待ちしています。宣伝になってしまいました……。

《中学1年》
素直で明るい子が多く、笑いの絶えないクラスです。とてもいい雰囲気です。

 

ただ1つの課題はまさしく「算数・数学オンチ」が多い。中学から入塾してくれた生徒のほとんどが、オンチ……。

 

ちなみに今回の通知表のクラス平均(5段階)は、英語が4.3でクラスの半数が⑤を取ってきています。素晴らしいですね。毎週行われる英作文テスト、熱心に取り組んでいる成果が出ています。

 

一方数学はというと、3.3と極端に下がります。いま1次方程式の文章題に取り組んでいますが、教えるわたしも苦労の連続で(いやいや、やりがいがありすぎて……)、小学5年生レベルの割合や平均算、過不足算が頭から抜け落ち、算数の基本技法である「線分図」もまともに書けませんでした。方程式どころではなく、算数の復習に多くの時間がとられているのが現状です。

 

いろいろな“仕掛け”を取り入れながら、一歩一歩着実に進んでいきます。

中学1年生の現状の成績は、小学生時代の‘総合力’がそのまま数値として出た、とみてもいいかと思います。

小学生時代の学習習慣、勉強量、取り組み方、親の関わり方などすべてが問われた、ということです。

 

部活に専念させること、時間の管理だけはしっかりさせること、あとはほっておいて結構です。

勉強・成績に関しても、上述したように口うるさく言わない。子ども自身の自己成長力を見守っていきましょう。

《中学2年》
昨年の今頃はガサガサと落ち着きに欠けるクラスでしたが、1年でここまで変わるか、というほど精神・肉体とも成長しました。

授業への集中度も高く、全体的には定期テストの順位や通知表も上向き傾向にあります。

‘まじめに勉強に取り組む雰囲気’が出来上がっています。わたしの雑談への食いつきもいいです。

 

逆に、思春期特有の“揺れ”から、いまいち勉強に本気になれない生徒もいます。

親から見るとふがいないし、心配のタネですが、これも青春の証です。

 

だいたいわたしたち親は、わが子の成長を直線的に期待しすぎですね。各生徒それぞれにいろいろな“揺れ”を経験するのですが、親はどっかりした心構えで見守ってほしいと思います。

 

わが子のふがいなさを叱責するような視線で見るのではなく、「しょうがないわ、私とパパの子だから……」くらいのひょうきんな気持ちをもってサッと流してくれたら、子育てはもっと気軽なものになります。いかがでしょうか。

《中学3年》
初めてのVもぎ。結果はまだ届いていません。一人ひとりに手渡して、その都度アドバイスを与えます。12月と1月は2回受けることになります。大切なことは、1回の結果に一喜一憂しないということです。1月、そして当学院の最終テストまでの長いスパンで数字を追っていくことになります。最後の最後まで緊張感を切らさずに、生徒を引っ張っていきます。

Vもぎはわが子への「励ましの材料」ととらえてください。まちがっても生徒のやる気をそいでしまうような言動は慎んでください。

 

「お母さんは中3生に戻りました。Vもぎの結果が最悪でした。お母さんは親に何と言ってもらえたら、『よし、くじけないでがんばっていくぞ!』と気持ちを入れかえることができますか?」

 

子どもの立場に立って考え、言葉を選んでください。詳細は保護者会にて。

11月17日(火) 午後8:00~9:45 中3保護者会
中身の濃い有益な保護者会にしたいと思います。改めてご通知いたします。

《高校部》
高校1・2年生は部活と学校からの課題で手一杯の生徒がほとんどです。

 

生徒には呼び掛けているのですが、『ウエルの自主勉』というものがあって、「古典文法がまったく……」「英文の速読が苦手……」「今から共通テストの数学に取り組みたい」「高2だけど、暗記力がいまいちなので、今から歴史に取り組みたい」等々、入試教科ならどういった要望にも応えます。各生徒の到達度はわたしが熟知していますので、その生徒に見合った課題を出すことができます。やるならば毎週特定の曜日に来て課題をこなす。生徒にとっては、ここがネックのようです。毎週!が。高校1・2年だと、まだまだ腰が重いようですね。保護者の皆様にはお伝えしておきます。ウエルには大学入試に関するあらゆる対応策が備わっていることを。自ら水飲み場にやって来ない生徒には、『ウエルの自主勉』は遠慮してもらっています。

高校1・2年生のほとんどは中学からの持ち上がりですので、わたしがあえてアナウンスしなくても学校の定期テスト前は『質問教室』を有効利用しています。やはり理・数の質問がほとんどです。「理・数オンチ」は大変。高校の方が断然苦しくなってきます。先生を独占する女子高生が大量発生!?します。大いに結構なこと。どんどん利用してください。

10月の中旬は一部高3生にとって「決定」の時期に当たります。それは「指定校推薦」。評定平均値と高校によっては模試の結果で校内選抜されます。3年間の5段階総合評定で、4.2位取っていないとそれなりの大学はありません。高校で3年間の平均が4.2というのはかなり大変な数字です。ウエルではすでに2人が決定しました。指定校が取れなかった生徒の落ち込みも見逃せません。

今年はコロナ休校に始まり、民間英語試験やセンター試験に代わる共通テスト、記述問題等々、受験生を振り回すだけ振り回した1年です。アベ、文科大臣の責任は大きい。また、コロナ禍による失業、雇い止め、賃金カットなどにより大学受験を断念した高校生・浪人生のことも忘れてはなりません。社会に何らかの変動があると真っ先に犠牲をこうむるのは社会的弱者です。『自助』を唱えるスガちゃん、何とか手を打ってくれませんか。

① 中高生の全学年とも、11月より授業時間を午後7:30から9:50までとします。
② 遅刻や欠席の連絡はメールにてお願いいたします。
③ 個人面談を希望される方はご連絡ください。

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