墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
11月上旬に投函された 『広報 東京都 11月』 のなかで、こんな記事に目が留まりました。
教員の働き方改革にご理解を!
公立学校の教員が、子供たちと向き合う時間や授業の質を高めるための授業準備の時間を十分に確保できるよう、働き方改革の取り組みを進めています。
≪保護者・地域社会の皆さんへ≫
□学校への連絡は、勤務時間中にお願いします。
□目的に応じて、学校行事の統合・縮小を進めています。
□地域行事などへ教員が参加できない場合があります。
「働き方改革」を進めることで、大きな変化を伴うこともあります。皆さんのご理解とご協力をお願いします。
教員の正規の勤務時間 8時15分~16時45分(学校によって異なります)
この下段には「学校現場にあなたの力を!」として、都内の公立学校での有期労働・パートタイム、ボランティアの募集記事が載っていました。
各小中学校から保護者あてにこうした通知は届いているのでしょうか。
「広報」を通してのお願いとは、正直言って驚きました。
中学校では、過労死ライン(1カ月80時間)を超えている教員が、4割近くもいます。
東京都もいよいよ看過できなくなったのでしょう。でも遅すぎますね。これまでどれだけの教員が犠牲を払ってきたのでしょうか。ただ働き、オーバーワーク、健康被害、精神疾患、等々。
教員志願者の減少に歯止めがかからないのも当然の理。
千葉県では新規採用者の奨学金を全額補助する事業を始めるそうです。
言葉は悪いのですが、教員採用は、「もうお金で釣るしかない」。
来るところまで来てしまったのです。
参考までに、理系で大学院まで進んだ2人の講師の奨学金の合計金額は、2人とも600万円相当でした。奨学金ではなく、「教育ローン」と呼ぶべきですね。学生にここまで借金を背負わせる日本の教育システム、どう見ても間違っています。
先生の数と事務員を大幅に増やして負担を軽減するしか方法はないのですが、財務省がNO !を突き付けてくる。子どもの教育は、日本の未来そのものなのに。
先生方には、生き生きと、また経済的にも、時間的にも余裕をもって、日々子どもたちと向き合ってもらいたいです。教師集団の自治を中心に、自由裁量権を与えて活発な教育活動に取り組んでほしい。
いじめも、不登校も、自死も確実に減少すること間違いありません。
本日もお読みいただきありがとうございます。
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