
墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
朝日新聞の1面といえば、国語の教材としてもよく使われる「天声人語」ですね。
もう1つあります。2015年から朝刊に掲載されている哲学者・鷲田清一氏のコラム「折々のことば」です。様々なジャンルの学者や著名人の手になる著作から名文を引用し、評論します。
以下の引用の許可はとっていません。朝日さんお許しを。
10月7日付のコラムをそのまま掲載させていただきます。
おおたとしまさ氏は80冊もの本を書き上げている著名な教育ジャーナリストです。
じっくり味わってください。
『親がまずすべきことは、わが子の才能を最大限に評価できる独自のモノサシを持つことではないでしょうか。 おおたとしまさ
コツコツ頑張る力、挫折しても凹まない明るさ、疲れていても親のことを気遣える優しさ、辛いときに辛いといえる素直さなどの「才」を、他人と比較してでなく子ども自身の内に見つけること、それが親の第一の務めだと、育児。教育ジャーナリストは言う。受験もまた親が子どもとともに成長する機会なのだと。『中学受験「必笑法』から。』
「頑張る力」 「凹まない明るさ」 「気遣える優しさ」などは、一時もてはやされた『非認知能力』(グリットと共感性)を意識しての内容でしょう。
どうしても 『認知能力』(学校や塾の成績など数値で測れる能力)に目が行きがちな親に対するアンチテーゼなのでしょう。
文面をいじらせていただければ、「疲れていても親のことを気遣える優しさ」ではなく、「日々、仕事で疲れている親のことを気遣える優しさ」、もしくは「心疲れている友達や見知らぬ人のことも気遣える優しさ」としたいところです。
もう1点、「他人と比較してではなく」という箇所も、「他人と比較してではなく、さらに勉強と比較してではなく」としたい。
こんなフレーズ、聞き飽きました。
「うちの子、野球はすこぶる頑張っているのですが、学校の勉強もそのくらい頑張ってくれればいいのですが」
なぜ野球の頑張りという話に、わざわざ勉強を持ち出すのか?
野球と勉強の頑張り落差を指摘して、何になるのでしょうか。
野球の頑張りに対する親側の照れ隠しであっても、これを言ったらオシマイヨ!
他の友達との比較を通してのインスパイア(鼓舞、エール、動機付け)は、効果ゼロ、いやマイナス効果になるということを親は深く自覚的にならなければなりません。
生意気なマサハル少年は、優秀なウエル君と成績のことでいつも比較され頭にきている。
マサハルは考える。親に一発ぶちかましたい。俺も、“比較攻撃”するぞ!
「あのね、ウエル君の家族、毎年夏は海外に旅行しているんだって。ぼくも海外に連れて行ってよ。なんでウチはウエル君ちみたく、海外旅行に行かないの?ひょっとして、ぼくは“親ガチャ”に負けたということ?」
クソ生意気なマサハルからの一撃でした。
わが子を優秀な子と比較すれば、やがて親自身も比較の対象にされ、敗北(?)を喫するのです。
読後感よろしくない内容で終わってしまい申し訳ありません。
親も謙虚に反省すべきところは反省しましょう。
親の謙虚さが穏やかで、気立てのいい子を育むのです。
本日もお読みいただきありがとうございます。
≪外部生・保護者の方へ≫
LINE公式アカウント 始めました。
HP内の 「LINE 友だち追加」 にもぜひご参加ください。
ウエル学院へのお問い合わせは、直接お電話か
HP上のLINE、メールにてお願いいたします。
お問い合わせ
0120-630-133
友だち追加