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「英検を取得しないという選択肢はもはやない」(その1)

2024.07.30 塾長ブログ

墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。

酷暑つづきの毎日、体調管理には十分ご留意ください。

 

夏期講習真最中のおり、ブログにまで手が届きません。

1コマ1コマの授業に集中しているところです。

 

わたしの元気の素は、ニンニク揚げです。青森出身の友人から毎年いただきます。

疲れたからだが、このニンニク揚げを求めます。薄く小さくスライスして、揚げます。お塩もちょっぴり贅沢なものを振りかけます。

 

何度かにわたり「英検」についてお話させていただきます。

ウエル学院の「保護者の皆様へのお便り・8月号」の再録になります。

 

ウエルっ子の小学・中学・高校生、全体的にみると、学校の成績は確実に向上しています。学力のレベルアップが図れていると言ってもいいでしょう。定期テストに、達成度テスト(校内実力テスト)、英検、加えて部活への取り組みも熱心な生徒が多い。今、ウエルは“上昇気流”に乗っています。

 

今回の中学の定期テストで注目すべきは、A中の中学1年の英語です。初めてのテストにもかかわらず、平均点が39.7点とかなり低い。各中学とも、すべての科目において平均点を60点に設定しているようにうかがえますが、40点を切るなんてまれも稀です。20点以下の生徒がやはり目立ちます。

 

問題を見てみると、選択問題よりも、「英文を書かせる」記述式問題が多く、書く訓練がなされていない生徒にとっては、あるいは塾へ通っていない生徒にとっては難問です。わたしからみて、この作問者の意図は間違ってはいません。逆に、薄っぺらにならざるを得ない今の英語の授業への‘反旗’とも受け取れます。ただ、問題点を挙げれば、こうしたテストに耐えうるような授業をはたして展開しているのか、そして記述式テストへの対策・訓練は十分なされているのか。もしなされていない中で、こうしたテストを区立中学で行うと、‘英語格差’が拡大し、英語から離れてしまう生徒達が大量生産されることが危惧されます。

 

英語の話を続けましょう。今や、英検の取得なくして「入試」は語れないほどになってきました。

約300校ある私立中学のうち、英語入試を実施する学校は、150校近くあります。上位校では、「英検資格試験」として3級以上を設定している中学が多いようです。算数・国語(社会・理科)に加えて、中学3年生レベルの英語まで課されるとは、おもわず 「かわいそう!」の一言が口をつきます。能力不足を痛感している“マサハル少年”は、「教育の虐待にあたるのではないか!」とわけのわからぬ言葉を吐いて、そそくさと親に強制された路線から降りるのでした。 (;´д`)トホホ……。これだけでは気がおさまらない“マサハル”は、国際連合で採択され、日本も参加している「子ども権利条約」の第31条をもち出して、親や塾教師に迫るのです。

第31条 【休み、遊ぶ権利】 「子どもは、休んだり、遊んだり、文化芸術活動に参加したりする権利をもつ。」

さらに、口の減らない嫌われ者の“マサハル”は、めげることなく勝手な大人たちめがけて第12条 【意見を表す権利】を放ちます。「子どもは、自分に関係のあることについて自由に自分の意見を表す権利をもっています。その意見は、子どもの発達に応じて、じゅうぶん考慮されなければならない。」 ‘世の大人たち、理解して実行していますか? ’などと、生意気な“マサハル”は、懲りもせず親に訴えかけるのでした。

 

話を戻しましょう。以前にも触れましたが、中学の英語の教科書がはんぱなく難化しました。保護者の皆様が使っていたものとは比べものになりません。単語数は1300語から2500語と約2倍です。単語そのものも、高校で習っていたような抽象語、時事単語が増えて、英文法も高校範囲のものが下りてきました。この教科書(特に中1)をいかに料理するか、かなり思案する必要があります。アマチュア先生には荷が重すぎます。どの中学も、英語のテストが難化して、高得点が取りづらくなっているのが現状です。

(次回につづく)

本日もお読みいただきありがとうございます。

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