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「英検を取得しないという選択肢はもはやない」(その2)

2024.08.03 塾長ブログ

墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。

 

夏期講習に全神経が向けられているせいか、オリンピックに関心が及びません。

わたしも少々、疲れがたまってきましたが、集中をとぎらすことはしません。

 

さて、前回のつづきを書き記します。

 

高校入試で出題される英語の問題も、年々難化しています。

長文問題の量が飛躍的に増え(後述する大学入試共通テストの影響です)、英作文問題も「あなたが人工知能(AI)を利用するとしたら、どのように利用しますか。その理由も含め、4行以内の英文で書きなさい」(新潟県立) 「環境保護のために、あなたはどのようなことをするのか。20字程度の英語で書け。」(奈良県立)など、時事的な知識と同時に、時事英単語や英文の構想力が試されるようになってきました。

 

私立中学入試と同様に、英検の取得(上位校では準2級)が、推薦で優遇されることは言うまでもありません。

 

さて、大学入試と英語については2点ほどお話させていただきます。

1点目は、「センター試験」から「共通テスト」に名称が変わり、出題内容も大幅に改定されたことを指摘しておきます。矢印左の数字は2010年の英語・センター試験のもの、矢印右の数字が2022年の共通テストです。

・問題ページ数 : 32ページ➡36ページ

・単語数 : 4328単語➡6092単語

・グラフ・表の数 : 1つのみ➡23

 

“ゆっくりズム”の高校生には、酷です。

平均的な高校生の読解スピードでは時間が足りません。考える時間などありません。与えられた情報を「速読速解」「瞬時に仕分けする」のです。

 

「英語力のごく一部しか図れない」という点で、共通テスト作問スタイルに、わたしは批判的です。入試ですので、できるかぎり「英語の総合力」を判定するべきです。

 

もう1点ですが、やはり「英検の取得」が推薦試験でも、一般入試でも問われることが多くなってきました。

極端な例では、英検2級や準1級・1級が「受験資格」であったり、取得級ではなく「総合スコア(CSE)」(英検を受けると結果表にスコアが明示されています)によって「加点」してくれたり、また「英語試験の免除」など、各大学の学部によって大きく異なります。国公立のみならず、早・慶・上・GMARCHなども英検の結果によって優遇措置が取られています。

 

高校生にとって、特殊な場合を除き、「英検を取得しない」という選択肢はもはやない、こうご理解ください。スコアについて一言だけ触れておきますと、2級を高得点で合格した人の方が、ぎりぎりで準1級を合格した人よりも、「スコアは上」になります。上位大学ほど「スコア」が基準になります。

 

今年度よりウエルの高校1・2年生の授業は、週1日から2日にしました。1日を英語と数学の授業に、もう1日を高校の評定平均値と英検のために設けました(月謝は据え置きにしました。 😢)。

大学の入試に少しでも役立てば、との思いです。

高校の定期テストや英検で確実な成果を出してくれました。

 

本日もお読みいただきありがとうございます。

酷暑の折、ご無理せずにお過ごしください。

 

夏期講習は、明日4日(日)で最終日となります。

後期授業は、8月20日(火)から再開されます。

夏休み:8月5日~19日(月)

 

 

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