墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
10月21日(月) 小学生、国語の授業場面。
「名作読書」を終えて、「小学生新聞 一面記事の音読」に入りました。ひとり一人が声に出して読んでいきます。
今日の見出しと小見出しは、「ノーベル平和賞 日本被団協 だれにも味わわせたくない 体験を伝えて署名集め 核兵器禁止条約に貢献」とあります。
原爆の恐ろしさ、被団協の活動、条約へたどり着くまで、グテーレス事務総長とバイデン大統領からの祝辞、過去のノーベル受賞者、被爆者の喜びの声、等々、文字にすると400字詰め原稿用紙4枚ほどになります。
輪番で読み終え、補助的な説明は後にして、次のような質問を投げかけてみました。
「この記事を読んで、何かおかしいな、これ変じゃない?という1文に出会わなかった?」
何十秒経ったのか、ある子が(間違っているかもしれないけど、というひかえめな表情を浮かべて)次の1文を堂々と読み上げました。
「日本も核兵器禁止条約に参加していません。」
参った! 平野塾長は降参です。
記事に関してまだ何ひとつ補助的な解説をしていないにも関わらず、400字4枚ほどの文章の中から、この1文を“発見”するなんて。何たる読みの力でしょう。
実は、HYちゃん、まだ4年生です。
核兵器廃絶を訴え続け、行動してきた被団協の思想と、一方日本政府が口先では廃絶を訴えるも、禁止条約に参加しない矛盾、この両組織の「逆接の関係」を、4年生のHYちゃんが見事に読み解いたのです。
音読訓練では、生徒達は間違えず、リズムよく読むことに集中します。字づらを追っていけばよいのです。
一方、HYちゃんレベルの読解力をもった子と言うのは、音読しながら同時に意味や内容にまで注視できるのです。内容を把握しながら考え、批判的に読み込めます。
小学部は、算数も、国語もメイン教材に進級式のテキストを使っていますが、2年生から通っているHYちゃんはすでに6年生の範囲を勉強しています。「名作読書」も6年生が読む作品です。未習の算数項目でも、自力で、ある時はわたしからの軽いヒントだけで進めていきます。
「いかに地頭を鍛えるか」、小学生と頭を突き合わせながら、日々考え、実践しています。
それにしてもHYちゃんには驚かされた1日でした。
本日もお読みいただきありがとうございます。
小学生、2年生になったら、
ウエルを訪ねてください。
お待ちしています。
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