「わが子自慢」ならぬ「ウエルっ子自慢」です。
中2のA君。お母さんからのメールをご紹介します。
「一昨日は面談ありがとうございます(定期的に行われている保護者との個人面談―平野注)。昨日、90点というこれまで見たことのない点数の数学の答案用紙を持ってきて、驚きました。わからないところを教えていただき、本当にありがとうございました。
インフルエンザの予防接種をして、ダルさが残り部活を早退して帰ってきました。少し寝ても治らないので、本日はお休みさせていただきます。よろしくお願いします。」(11月7日)
A君は家族大好きの、平和主義者。田舎育ちの純粋さを持ち合わせた幼くもとてもやさしい子。両親はもちろんのこと、二人の姉からも、祖父母からも愛情深く見守られてきました。
運動は? がんばるけど、得意とは言えないかな。
勉強は? あまり好きでないけど、‘平均’をキープ。
ところが、どんな風の吹き回しか、後期の中間テストの数学で初の90点!
家族みんなを、そしてわたしを驚かせてくれました。
「なぜかわからないけど、数学で高得点を取りたかった。対策プリントをたくさん、繰り返し解きました。期末では他の教科にも力を入れたい」
「高得点を取りたかった」、いわゆる内発的動機付けですね。自己の内面から沸き起こるやる気のことです。一方、「親に叱られるから」「ゲームを買ってもらえるから」などは外発的動機付けと呼んでいます。勉強に関しては、もちろん前者が理想ですが、なかなか理想通りにはいきませんね。
「なぜかわからないけど」が思春期の特徴を言い表しています。自分の思考と行動のつながりが、自覚できない点。なぜ、高得点を取りたくなったのか、残念ながら「無答」でした。
「他の教科にも力を入れたい」というA君。
大いに期待しています。先生達も協力するからね。
成績の向上には“きっかけ”が必要です。たった1つの“きっかけ”が、子どもの勉強に対する姿勢を大きく変える、これまで数多くみてきました。
悲しいかな、親はきっかけ作りに参与できないばかりか、逆に、子どものやる気をそいでしまうことが日常です。
勉強への親の関わり、永遠のテーマですね。
ブログ11月29日、12月5日『親の「勉強しなさい」は百害あって一利なし』を参考にしていただければと思います。
本日もお読みいただきありがとうございます。
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