
墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
ゴールデンウィーク明けは、少しばかりナイーブな構えが必要となります。
「5月病」やうつ、自殺者の増加など青少年にとって不適応の症状が現れる時期です。
新卒者の離職なども目立つようになります。
保護者や教師はいつも以上に、冷静な目をもって子どもたちと関わることが求められてきます。
ウエルの中高生を見ると、多くが部活中心の生活だったようで、“青春の汗”がカタルシス(心の浄化作用)をもたらせてくれたようです。
やはり体を動かして汗をかくこと、これがメンタル面での安定には欠かせません。
小学生には最初の授業で作文を書いてもらいます。
喜怒哀楽の表現をなるべく多く使うことを強調して、「出来事作文」に時間を取ります。
暗いイメージの作文を書く生徒には、注意を払います。
今のところ心配になる生徒は皆無で安心しました。
4年生Nさんの作文の一部です。
「……○○のポップアップストアに行きました。すごくわくわくしました。中が広くてびっくりしました。○○のおきものがあって、こうふんしました。〇や△、□を買って、お会計が九千五百円にもなり、顔が真っ青になるくらいびっくりしました。お年玉の四分の一がなくなって、かなしかったです。……これからはせつやくしていきます。……」
心を表す言葉をできるだけ多く使おうとのわたしの指示に、あまりに従順でわたしの方がびっくりしてしまいました。4年生でここまで書ける子はめずらしい。Nさんの繊細さや日々の心の躍動感を感じさせてくれます。
小学生の自殺率が年々上昇傾向にあります。特に、4月から6月にかけての増加が著しい。
先進7カ国(G7)の10代の死因で、自殺率が1位となっている国は日本しかありません。
しつけや教育の最終目標の1つは“自立”です。
自立は強く、独立的な面が強調されがちですが、「ほんとうに困った時は、心置きなく他者に頼る」という連帯意識をもった自立概念が求められているように思います。
時に、“人を頼る”ことは、“甘え”ではなく“強さ”であることを、こども達に訴えたい。
子どもだけでなく大人も同様です。
“限界を迎える前に、人を頼る。” 心のど真ん中に据えておきたい処世術の1つです。
本日もお読みいただきありがとうございます。
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