墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
生徒達に予告しておけばよかったと今更ながら後悔していることがあります。
ノーベル平和賞に輝いた被団協の活動について、話はしましたが、その授賞式(ノルウェー・オスロ)のTV放映については知らせませんでした。生徒達にぜひ見てもらいたかった。
雰囲気や演出はもちろんですが、代表である田中熙巳氏(92)のスピーチとそれに喝采する聴衆の方々の感動の様子がわたしの心をとらえました。
中学2年・3年及び高校生には、田中氏のスピーチの全文をコピーして読ませました。
かなり練られたすばらしい内容で、被爆者にしか語れない切実な訴えも随所に散りばめられ、強く印象に残りました。
唯一の被爆国である日本が、いまだに「核兵器禁止条約」に批准しないことを批判し、その無責任性を告発しています。「核抑止論」がいかに非現実的で、危険なものか訴えています。
スピーチこんな終わり方をしています。
「核兵器は人類と共存できない、共存させてはならない……人類が核兵器で自滅するようなことがないように!! 核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めて共に頑張りましょう!!」
日本政府は実のところ、被団協のノーベル平和賞を歓迎していないことは誰の目にも明らかです。石破総理の祝辞もうわべだけの形式的な「賛辞」で、心通わぬものでした。日本政府がアメリカに全面的に追従し、ポチとなって核抑止論を受け入れ続ける限り、田中氏(被団協、いや全人類)の訴えである『核廃絶』は夢物語です。廃絶への道筋さえ見つからないでしょう。
被団協に頭が下がります。
組織活動費は、募金と手弁当で賄っているそうです。
授賞式費用も日本政府からの助成は一切なく、クラウドファンディングで1000万円を目標にお願いにあがったというのです。
名誉ある世界的なノーベル平和賞受賞団体に対して、日本政府は“ガン無視”です。
困った政府ですね。なんというか、度量が狭いというのか、ケツの穴が小さい(不適切語です 失礼!)というのか。
92歳になる田中熙巳さんのこれまでの生きざま。
頭が下がるばかりです。生き方のモデルとして、大いに学ばなければと自分に言い聞かせています。
もちろん核の廃絶という目標を心におさめながら。
本日もお読みいただきありがとうございます。
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