やはり「プーチン赤紙」が強制力をもって発布されてしまいました。
大学生は招集を免除するとのこれまでの約束を反故にして、動員されることになりました。
どうしても日本の『特攻』に思いを寄せてしまいます。小学生用の本棚には、特攻に関するコミック(『不死身の特攻兵』『特攻の島』『人生に迷ったら知覧に行け』など)が十数冊並べてあります。機会を見つけ、特攻兵の日常や遺書など読み聞かせをし、思いを馳せます。大事なことですね。
二十歳前後の若者が、独裁的な国家によって一方的に命を奪われることに、憤怒で身が震えます。
彼らの若き尊い命を、未来へ、平和な国へと引き継いでいかなければなりません。
一刻も早い停戦、戦争の終結を祈るばかりです。
さて、本題に入ります。
中学受験はなおさらですが、高校受験や大学受験で、「親の意向」という問題がございます。
コロナ禍で親との接触時間が長くなったからなのか、進路決定に親、特に母親の意向が強く反映されるようになったと感じます。高校の先生方からも同様の報告がなされています。
男子女子とも母親に対する信頼度は高くなりつつあります。親子の距離も狭まっています。
親の意向や希望を子どもに伝えることには問題ありません。というより、親は親としての考えを論理立てて、客観的な指標に基づいて語ることは当然の行為です。
ただし、何点か注意しなければならないことがあります。
1つは、進路はあくまで子どもの生き方にほかならず、強制や誘導は控えなければなりません。
A子さんは、下に3人の弟妹がいる高校2年生。とても弟妹思いの優しいお姉さん。親から「国立の大学に行ってね」と。A子さんは典型的な文系で理数が極端に苦手。でも、センター試験(今の共通テスト)で理数を取らなければならないので、学校では私立文系クラスではなく、仕方なく国立文系クラスに。
高3になってウエルに来てくれたのですが、理数も英語も社会もボロボロの状態。模試の結果を見せてもらい、「すぐにでも私大文系の3科目に絞ろう」と助言。親に伝えたところ、「なんであなたは国立のクラスなんて希望したの?」と強く言われ、唖然として、悔し涙が止まらなかったそうです。親側のちょっとした言葉、誘導がこんなにも子どもを傷つけることになるとは。
B君、勉強は大の苦手。英数国社理よりも実技4教科で自分を出せる子。本人もわたしも実業高校を目指すことでタッグを組むことに。ところが願書提出先は、普通科でした。親の意向(普通科に言って、大学に)に逆らえなかったとのことです。風の便りでは、高校を中退したか、留年したかで、専門学校に進路変更しました。
わが子の選択の自由をはく奪してしまうことのこわさを、親は知っておくべきです。通うのは子どもですので、自由を奪われた子は、親の嫌がる逸脱行動をとって、親に直接、間接の反抗を試みることになります。
注意点の2つ目は、親側の極端な安全・安定志向が、進学後にマイナス要因になって跳ね返ってくるということです。例えば、大学入試における指定校推薦(学校推薦型選抜に名称変更)です。早めに進路を決めたい、一般受験の大変さを逃れたい、こうした親側の後ろ向きで安易な選択によって、(子どもも結果的に同意するわけですが)合格したものの、中退、留年、転学という事態に巻き込まれる学生が少なくありません。
年々、学校推薦型や総合型選抜(かつての「AO入試」)の入学者は増えています。昨年度は私立大学入学者の58.2%が利用しています。しかし、安易に飛びついてしまった結果、大学を去るということになります。中退理由を見ますと、転学16.3%、学生生活不適応・修学意欲低下15.7%、修学・起業等14.3%(2021年度)とやはり学部・学科とのミスマッチが大きく関わっていると考えられます。『学部・学科とのミスマッチ』、繰り返し強調しておきたい注意点です。
学部案内をしっかり読み込み、オープンキャンパスに積極的に参加し、高校の先輩の話に耳を傾け、そして自分の責任で学部・学科選びをする。こうした念入りな準備が求められてきます。大学選びよりも、学部・学科選びが大切なのです。それが決まれば、おのずから受験できる大学も絞られてくるはずです。
私立中学や高校受験における『付属校』も注意して選択しましょう。上記同様、希望する学部に入れなかった時、あるいは、希望する学部が併設されていない時の対応が難しい。大学の勉強(学問)は、より抽象度が増してきますので、好きでない学問を4年間やり遂げることの苦痛は、言葉になりません。「大学受験から解放されるから付属校を選択する」、大いなるリスクを背負うのはわが子です。
本日も貴重な時間をありがとうございます。
集合住宅のエレベーターが修理のため、1か月半使えません。
毎日何回かの登り下りで、あのひざ痛が癒えるような感覚です。筋肉強化がわたしのひざ痛には効果があるということなのでしょうか。
皆様も、ご自愛ください。
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