墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
この2・3年、ウエルでも3人に1人が推薦にて大学に入学しています。
保護者の皆様が考える以上に、年々、推薦入試が盛んになっているのが現状です。
2023年度入試の入学者の割合は、一般選抜=49%、総合型選抜(旧AO入試)=13.5%、学校推薦型選抜(指定校および公募推薦)=36.2%です。
いまや私大生の6割弱は、一般入試を受けていません。トレンドは、一般入試を目指しながらも、推薦試験を視野に入れた受験対策をしていくというものです。ウエルもこの流れに沿った方針で動いています。
以前にもふれましたが、大学入試は、5つのステップがあります。
①9月以降出願の「総合型選抜」➡②11月以降出願の「学校推薦型選抜」(「指定校推薦」の校内選抜は9月中旬以降)➡③1月中旬「共通テスト」➡④2月以降の「私大一般選抜」➡⑤2月中旬以降の「国公立大学2次試験」
ただし、ある総合型選抜専門予備校の講師によれば、次のような高校生には向いていないと言います。
①自分について、あるいは、自分の将来に関して何も考えていない子
②志望校に関して、「自分の成績で行けるところでいい」と考えている子
③人前で話したり周りを引っ張ったりすることが極端に苦手な子
④部活動や委員会、学校以外の活動で特に成果を上げていない子
⑤やりたいことがあっても行動が伴わない子
⑥基礎学力(各科目の評定平均値)が低く、特に英語の成績が悪い子
(清水克彦 『2025年大学入試大改革~求められる「学力」をどう身につけるか~』 2024年平凡社新書より)
上記を見て、「あっ、うちの子だ!」と思われた方もいらっしゃることでしょう。
“どちらかというと人前では無口なほうで、何事にも受け身で、消極的。将来まで考えに及ばず、知的な好奇心も乏しい。リーダーシップとは無縁で、勉強の方も……。英語も得意とは言えない。”
こうしたタイプの高校生は、推薦向きではないということですね。
ここまで言われてしまうと元も子もないのですが、推薦入試というまさに’取り合いの競争現場’においては、短所より長所、欠点より優越点の多い子が制することになります。
指定校推薦の決め手は3年間の評定平均値ですが、総合型選抜でも大切な指標となります。定期テストへの勤勉な取り組み、実技教科も手を抜かず4以上の成績を目指し、授業への参加度も高い。やはり、先生受けがよく、まじめで、コツコツ型で、実技科目もこなせる生徒が結果を出してきます。
総合型の場合、評定平均値が足りなくても行けてしまう高校生が多くいますが、文系・理系問わず英語力(英検2級やその上位スコアー)は必須になります。先の清水氏も「他の教科はさておき、英語だけはできる子」と限定的に述べています。
昨年度は指定校推薦以外で2人、推薦で合格しました。
1人は本所高校から日大へ。もう1人は実践学園から理科大(理工)へ。
確かに二人とも英検2級は早い時期に取得していて、後者の生徒には準1級の勉強をさせました。
また、志望学部に関する関心と知識は豊富で、大学側も欲しい人材だったと思います。
(「学部に関する知識と関心」については、わたしからの押し売り的な指導もかなりありましたが。)
つづきは次回ブログにて。
本日もお読みいただきありがとうございます。
アメリカの大統領選挙、今日からの数日間、見逃せませんね。
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