静岡県牧之原市で13歳の中学生が母親を刺殺するという悲しい事件が起こりました。
スマホをめぐってのトラブルと伝えられています。
‘他人事とは思えない’こんな声もあちこちから聞こえてきました。わたしも保護者との面談のなかで、スマホが原因で親子げんかになったという話はよく耳にします。
子どものスマホの長時間使用は、購入前の親側の学習不足、作戦不足ですよ、と保護者にお伝えすることがあります。スマホを買い与えた親側に全面的な落ち度(母のみならず父も)があったことをまず認めましょう(後述)。
一方、「子どもの長時間使用には、その子由来の“事情”が存在している」という視点も忘れてはならないと感じています。
友人関係がうまくいっていない、いじめに遭っている、強くコンプレックスを感じている、自己肯定感が低い、現実から逃避したい、リア充でない、何らかの束縛から離れたい、等々。
‘楽しみ’を通り越して、連日、長時間やり続けるには、何らかのうっ積やストレスあるいは精神的な未成熟性などがあるにちがいない、こうした観点でわが子と向き合ってもらえればと思います。
ウエル学院内でのスマホよもやま話。
1つは、期間限定の「スマホ返納」。
定期試験10日とか1週間前になると、わたしの所へ来て、「先生、預かって」と。
封筒に入れて、丁重に‘お預かりいたします’。
ふだんからこう呼びかけています。「スマホが妨げになったら、いつでも預かるよ。あと、友達関係などで面倒なことがあったら、『宿題忘れで塾長に取り上げられた』とでも言って、スマホから距離を取りなさい」と。
最長は、小松川高校に進学したA君。半年ほど、貴重品保管箱で眠っていました。
2つは、「休み時間とスマホ」。
例えば今年の中学3年生。休み時間にスマホをいじっている生徒、何もせずじっとしている生徒、勉強している生徒の3タイプ。成績上位者は、スマホをいじっていません。そもそも塾にスマホを持ってきていません。こうした違い、何を物語るのでしょうか。
これまで何度も強調してきた「子どもに持たせる時のスマホのイロハ」をまとめておきたいと思います。
①子どものスマホを購入する前に、親自身がスマホに関する危険性や制限、ルール作りなど予習をしておく。
②購入前に親子で十分に話し合いを持ち、ルール作り(罰則も含めた)を。ネットにはたくさんのルールや注意点が掲載されています。ルールは成文化しておきましょう。
③スマホは“与える”のではなく、“貸し出す”のです。所有者はあくまで毎月の支払いをする親であることを徹底しておく。
➃ゲームは1日何分、SNSは何分と設定もできるので(一部有料)、ルール作りにぜひ取り入れておきましょう。
⑤様子を見て、ルールの改定も。
⑥してはいけないこと、それは「力づくで、一方的に取り上げること」です。最悪が今回の牧之原の事件でした。
親も子どもの立場に立って、賢く楽しく利用していきたいものです。
子どもとスマホの関係性は、親と子どもの関係性に通じるものがあるかもしれません。
どんなことでも冷静に話し合える関係性、もちろん親子ですから時には情と情の激しいぶつかり合いも大いに結構ですが、お互いが相手を尊重しての言葉のキャッチボールが求められてきますね。
本日もお読みいただきありがとうございます。
明日は寒波に包まれるとのこと。
体調には十分にご留意ください。
受験生の皆さん、暖かくして励んでください。
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