塾長ブログ

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学部選びと、「相談」について

2022.11.08 塾長ブログ

この1か月で2人の生徒から同じ相談を受けました。
大学の学部選びに関することです。

 実は、学部選びなどは、そう難しいことではありません。塾に備え付けの学部案内という分厚い本をしらみつぶしにあたっていけばよいのです。

高校1,2年で決められないのはごく普通。
社会が見えていないし、自分が見えていないし、学部の知識も中途半端。

焦る必要は全くないのです。高3の秋頃までには自然と決まってくるものです。
 
 学部選びという相談の背後にあるものは、単に学部の選択の問題ではなく、

『現在の自分、そして将来の自分ないしは生き方に対する展望のなさ、不安』

に他なりません。

高校を辞めたいと言ってきた卒業生も同様でした。

「自分は、こんな環境にいて、こんな生活をしていていいのだろうか。他になすべきことがあるのではないだろうか。」

こんなことを私に問いかけてきました。

私もいつまでこの仕事を続けられるか、不安です。老後のことも不安です。

同様に、高校生も、将来自分は何をすべきなのか、どう生きるべきなのか、こんな自分で大丈夫なのか等々、いろいろな不安に悩まされています。
その不安にはおのれのコンプレックスも付随していることが少なくありません。

親の前では言葉に出さなくとも、出せなくとも、高校生の内面はいつも揺れています。
精神の悩みだけでなく、対人関係の悩み、身体の悩み、性の悩みもあることでしょう。

高校生の相談を受けるとき、私が常に念頭に置いているのは、

『具体的なアドバイスや解決策を急がない。まずこころを込めて聞くこと、傾聴です。』

ということです。 

「先生、どうしたらいいのでしょうか?」という相談の90%は、「先生、私の話を聞いて下さい。私の気持ちを受け入れて下さい。」という心の訴えです。

お母さん方が、旦那さんに何らかの話を持ちかけるとき、具体的な解決策を期待するよりも、「とりあえず、私の話を聞いて!私の心情を察して!」ということではないでしょうか。
高校生も同様ですね。

お読みいただきありがとうございます。

今夜は皆既月食ですね。
「天王星食」も楽しめそうです。
子どもたちには、太陽―地球―月の位置関係を学んでもらいます。
授業を中断して、数分間、鑑賞させることにします。
午後9時49分に満月にもどります。その前に一見を。

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