はじめまして、ウエル学院塾長の平野雅春と申します。地元東向島にて塾を開き、32周年を迎えようとしています。
突然のお手紙、ご無礼いたします。皆さまに必ずお役に立てるような情報をご提供させていただきます。今しばらくお付き合いいただけないでしょうか。
ある日の「質問教室」(欠席者や理解不十分な生徒に個人指導をする日が設けられています)。
中1のA君がやってきて、「先生、1次方程式の文章題がどうも苦手で」と。「特にどの問題が?」と聞くと、「全体的に」と。「OK。よく来たね。とりあえず、テキストの〇ページから△ページの要点整理を2回読んで、例題を解く。解答をみて、自分で丸付けをする。できなかった問題は、解説を穴のあくほどじっくり読みこんで理解する。理解できないときは質問に来る。すべて終わったら、□ページの練習問題にチャレンジする。」
50分経った頃、「先生、わかりました。練習問題も全部解けました。」と、明るい表情のなかにも照れを含んだ笑みを浮かべて帰宅しました。ご丁寧にもお母さんから手厚いお礼のメールをいただき、一件落着。
「わからないから、即教える」これは個人指導塾の新米教師か大学生のアルバイト講師。教えすぎたり手をかけすぎたりすれば、子どもの能力は伸びず、いつまでたっても『学習主体性』が育まれません。
小学生時代に絶対にやってはならないこと、それは「勉強イコール教えてもらうもの」という受け身の思考回路を子どもに刷り込んでしまうことなのです。気の毒にも、こうした生徒は中学に入ってから、当然高校生になっても勉強に主体的に取り組むことができず、“あと伸び”が期待できません。
小学校 の勉強は、中学になって伸びていくためのものでなければなりません。また、中学の勉強は、高校で生かされていくものでなければなりません。そのためには『強く深く自分の頭で考えつづける』といった学習スタイルを小学生時代に徹底して身につけさせること、そして「わからない」ときたら、その乗り越え方を指導すること、この2点を抑えておいてください。
原理や原則を軽視した『暗記中心主義』の勉強も、小学生には避けなければなりません。学習への興味や好奇心を奪ってしまうからです。
ウエル学院の小学部の教育理念、それは『強く深く考えさせる』の一言で表せます。それには“ひたすら読ませる、ひたすら考えさせる、ひたすら書かせる” という実に地味な作業が待っています。
具体的には、国語では、
①毎日の“家読”が宿題です。読書記録に親のチェックが毎日必要になります。
②塾の読書時間で読む作品数は、3年生=73作品 4年生=87作品 5年生=96作品
6年生=88作品プラス文庫本・単行本18冊以上。すべて名作ばかりです。この読書遍歴は一生の財産になることまちがいありません。保護者の皆様から絶大なご支持をいただいております。『読書量≒学力』、これがウエルのとらえ方です。
③国語の教材は進級式で記述が中心。ひたすら考え、書かせます。
④朝日小学生新聞の一面の読み込みと「天声子ども語」の120字要約練習。
⑤毎週の漢字テストのための練習、および「紙辞書」を使った言葉の意味
調べが宿題です。
算数は、
1.思考力を根本から鍛える教材(Growing Power of Thinking)を用いて、初めて出会う問題、それも応用力を試される問題をひたすら考え続けます。思考の限界が来たら、一人ひとりの到達度に合ったヒントを出します。ウエルでは、教えた内容をドリルや問題集を使って反復させるという、従来型の指導はいたしません。これでは地頭が鍛えられないからです。
2.学校の学習内容にもフォローを入れ、問題集によって復習作業をさせています。
3.その他、ブロック計算や論理脳を鍛える特別教材などにより、数と図形の世界に心遊ばせます。
小学校では英語が正規の教科に組み込まれ、プログラミング教育やアクティブラーニングも始まろうとしています。グローバル時代だ、やれAI時代だ、と社会からの要請に私たち親は翻弄させられているのではないでしょうか。しかし、この手紙を貴重なお時間を割いてまでお読みいただいた保護者の皆様、たった2つのことを実行してください。
1.何よりも子どもにいやというほどの愛情光線を送り続けること。無条件的な愛でわが子を包み込み、子どもの主体性と自律性を育てることを常に念頭におくこと。
②知的面で言えば、第1に読書、第2に読書、第3、第4がなくて、第5に遊びと運動です。
英語は中学からで十分間に合います。読書する子は言語能力が発達し、英語も容易に獲得できます。
時間が取れた時でけっこうです。以下の記事をお読みください。上記2点についてより踏み込んだ説明がなされております。
《1》『ご家庭でできる学力の伸ばし方』⇒ホームページ「いずみ」に様々な工夫を列挙しました!『地頭力』を育てるためのhow-toです。
以下はすべて「学院長ブログ」に掲載されています。ウエルの保護者の方々に特に好評をいただいた最近の拙論をピックアップいたしました。
《3》『自己肯定感に満たされた子に!』
《4》『子どもの幸福感と母親のあり方について』
《5》『子どもの「今」をどう認識するか』
《6》『甘えさせることをわすれていませんか?!』
《7》『国語力・読解力について』
思うに、“平野先生は厳しい!でも話はおもしろい。”という評価がなされているのではないでしょうか。その通りです。わたしは時間と勉強に対する姿勢について厳しく指導しています。授業中に生徒が騒いだり、落ち着かないなどはありえません。ぜひ見学にいらして下さい。大歓迎です。宿題などもいい加減にやってくると、叱責され、帰宅させてやり直しをさせます。ウエルの小学生には、宿題忘れはほとんどいません。私の指導のねらいは、“小学校時代に自己管理と学習主体性を徹底して身につけさせる”ことにあります。身につけた子は、中学に入学してからも何の心配もなくなります。
小学校時代の学習やしつけは、中学になって活かされるものでなければ意味がありません。小学校時代はよく勉強していたが、中学になったらやらなくなった、これは大人・教師側の指導に何らかの落ち度や行き過ぎがあった証明になります。わたしの塾長としてのアドバンテージは、大学入試まで見ていることです。小学時代の勉強は、中学に入って伸びるためのもの、中学の勉強は高校へ入ってから伸びるためのもの、このようにわたしはとらえ、各学年のカリキュラムを綿密に練り、指導に反映させています。
“中学は地元の区立中学、高校は都立高校、できたら進学校へ、そして大学入試で勢い勝負させる”ウエル学院はそうした生徒たちを後押しする学習塾です。
過去3年の大学合格実績を振り返りますと、筑波、岩手、上智、立教、中央などの上位大学入学者のほとんどが、地元中学から都立高校に進学しました。もちろん全員がウエルの小学部からの持ち上がりで、中学部、高校部に進み、実力をつけてきました。小学時代の学習への向かい方がいかに大切か、あらためてご理解いただけたら幸甚に存じます。
大切なお子様、わたし平野が責任をもって指導いたします。
まずは2日間の体験授業においでください。心よりお待ちしております。
最後までお読みいただき感謝いたします。
末筆ながら、ご家族皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。 敬具
お問い合わせや体験入室などについては、
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