卒業式を終えた高3生がやってきました。
ある男子生徒は、「コロナのせいなのか、高校生活に実感が持てなかった」。
女子生徒は、「卒業式で、別れるつらさや悲しみがなかなかわいてこなかった。泣いている子も少なかった」。
犠牲にしたものがあまりに多かった。
昼は黙食、部活動も制約だらけ、ビッグイベントである体育祭、文化祭も無きに等しく、都立の修学旅行は百合子ちゃんの一声で中止に。
この春からの1年で、ぜひとも取り戻させてあげたいですね。
それにしても、大学生にまつわる略称には、自嘲や揶揄といった気になる点が感じられるものの、現実味が込められています
「リア充」(学業、サークル、バイト、恋愛など現実生活が充実していること)、「ぼっち飯」(一人ぼっちで学食でランチすること)、それが恥ずかしくて「便所飯」(トイレの個室でランチすること)、「コミュ障」(人とのコミュニケーションが苦手なこと)、「意識が高い系」、「親ガチャ」(12月のお便り)、そして、就活が解禁されてからは「ガクチカ」なる言葉が。
「ガクチカ」とは、エントリーシートや面接で頻出の「学生時代に力を入れてがんばったこと」の略称です。
最新の調査によりますと、半数以上の就活生がガクチカのないことを理由に就活に不安がある、と答えていました。
これまでどんな生き方をしてきたのか、どんなことに打ち込み、どんな苦労をして、それをどのような工夫で乗り切り、どう成長してきたのか。企業側から必ず‘迫られる’質問です。
平凡なアルバイトや、ただただ使われるだけの仕事、そして娯楽的な学内サークル活動では、アピール度はゼロで、内定からは程遠い。
高校3年生には、繰り返し話してきました。
大学とはどういう空間なのか、4年間という時間をどう設計するのか、1つのものに没頭する重要性や学問の奥深さ、就活で内定を多くとってくる学生と振るわない学生との差、等々。
同じ条件とは言え、大学3年生は気の毒です。2年間に及ぶ自粛生活は、人から活動性や積極性を奪う結果となりました。特に、地方から来た一人暮らしの学生には随分堪えたと察せられます。ガクチカとしてアピールできるほどの体験が乏しいのも致し方がないですね。
今年度の合格実績一覧を同封いたしました。入試状況全般については、改めてお知らせします。受験生一人ひとり、違ったドラマがあり、がんばりの証や努力の結晶があり、全員のエピソードを書き記したいところですが、ここでは在塾生にとって参考になるようなものを。
まずは、高3生AさんとBさん。
なにしろ塾にいる日数と時間が圧倒的に多かった。
学校から帰宅する→すぐ塾に来る→夜まで勉強→夕食に戻る→再び塾に来て勉強
ほぼ毎日このリズムを崩すことなく入試まで継続しました。
また、眠そうなときは「15分くらい目をつぶってな」と声をかけるのですが、狭い廊下に出て、立ったまま作業したり、声を出して暗記作業をしていたのが印象的でした。
Aさんは8大学(学部)、Bさんは6学部から合格というご褒美をもらいました。
なによりわたしを喜ばせてくれたのは、二人とも第1志望の大学に合格できたことです。
おめでとう!
中3生のC君。
おとなしくて無口。自分の気持ちを表情や言葉に表すことはまれなタイプ。
1月の1回目のVもぎ(会場テスト)の偏差値は5科で63。第1志望校には十分な数字。
ところが、2回目の結果が55に急落。社会の偏差値が47(1回目は60)。愕然としていました。
さあ、わたしに突き付けられた大仕事です。
わたしにはわかっていました。
“深い川は静かに流れる”ことを。
おとなしさに隠れた燃える意志を。
わたしからのアクションを待つことなく、自ら率先してわたしに入り込んできました。 うれしかったですね。
あるプリント集を渡し、すべてやり切れば……、いけるよ!
そのプリント集は、150ページをゆうに上回ります。
C君はほかの4教科とのバランスをとりながら、‘平然と’やり抜きました。
合格おめでとう!
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