墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
先週、高校時代の恩師が天に召されました。
接点は50年近くにわたる年賀状のやり取りだけでした。
今年の年賀状の内容は、感謝の言葉で満ち溢れていました。
そして、なにより死の覚悟も淡々と冷静に語られていました。最終ステージの肺がんです。
3月からメールの交換が始まりました。
先生は敬虔なるクリスチャンです。
わたしからこんな質問を投げかけました。
「むかしからの疑問なのです。
アメリカの議員、大統領など多くがクリスチャンだと思うのですが、
キリスト教の核心的な教えである「敵を愛し、憎む者に親切にせよ」ということが実践される
どころか、真逆のことが行われてきました。
ベトナム、アフガニスタン、イラクそして今回のトランプによる軍事侵攻など、
キリストの教えが政治の中で全く生かされていません。
リーダーたちは自己矛盾に陥ることはないのでしょうか。
政治とキリスト教の信条は別のものと理解しているのでしょうか。
どう理解したらよいのでしょうか。」
呼吸がままならない中で、貴重な返信をいただきました。
平野様
当然の疑問ですよね。トランプもプーチンもヒトラーも自称クリスチャンです。
しかし彼らは「キリスト教の主なる神」を信じるのではなく、自分が「神」なのです。
自国ファースト、自分ファースト、全ては自分中心で、隣人のことなどどうでもよいという典型的なエゴイストと言えるでしょう。
しかも自分は「神」だから何をしても許される、と勘違いしているのです。
彼らの思いは大いなる挫折を味わうしかないと思います。
周囲の人たちの熱心な説得以外には難しいのでしょうね。
この問題は簡単には説明できません。実は長い人類の歴史が絡まっているからです。
このような問題について議論する機会があるといいですね。
先生はむかしからユーモアに溢れ、機知に富む一方、正義や愛に背く行為には容赦のない方でした。
わたしはそんな先生に惹かれる一方でした。
もっともっとお話がしたかった。
教育だけでなくキリストの教えについてもご教授願いたかった。
偶然てあるのですね。
わたしは葬儀の数日後に先生の訃報を受けました。
葬儀は6月4日。この日、わたしは塾の廊下の壁に一幅の絵画を展示していました。
その絵とは、引っ越し時にどこからともなく出てきた「母マリアと赤子イエス」が見つめあう実にほのぼのとした絵なのです。
おそらく、2人の子どもが通った幼稚園がキリスト教(プロテスタント)でしたので、何らかの行事でいただいたものなのでしょう。
それをまさか先生の葬儀の日に飾るとは、自分でもその偶然に驚いているところです。
主のもとに召された先生が、平安のうちに憩われますように。
本日もお読みいただきありがとうございます。
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