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憧れのドイツ留学でしたが……

2023.07.12 塾長ブログ

墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。

 

この酷暑つづきの毎日、うんざりですね。

外で働く方々に恐縮しながら、エアコンの効いた部屋でパソコンに向かっています。

 

昨日、城東高校と江戸川高校のサッカー部に所属する生徒が授業に来ましたが、二人ともまさに“黒光りの物体”そのもので、人間、ここまで焼けるのかと感心してしまいました。と同時に、炎天下の部活のあり方に疑問符が。

 

あの夏の甲子園。そろそろ日程を変えるか、ドームでの開催にするか考え時ですね。スポーツなのに健康を阻害する大会でもあります。選手本位の大会に出来ないものでしょうか。

 

 

さて、以下の文章はドイツの大学に留学した教え子のあきちゃん(仮名)からのお便りです。

こんな孤独で、大変な思いをする留学もあるのです。

 

 

私は、ドイツ中部に位置するヘッセン州のマールブルクという小さな町に住んでいて、もうすでにドイツに来てから4ヶ月が経ちました。

マールブルク初日と大学のオリエンテーションに行った時に驚いた事が、アジア人が本当に少なく大学のオリエンテーションでは90人以上いる中、私含めてアジア人が2人しかいないことや、町を歩いていてもアジア人、ましてや知り合いが誰もいない環境に置かれ孤立感を感じ、自分が浮いているように見えました。またビザや保険・銀行口座開設などわからない事がたくさんあり、その不安もあって最初は本当に辛くて初日から大泣きして、日本に帰ろうかと思いました、、笑。

その上、学生寮の環境が良くなく、森に囲まれたような場所にあり、家にはWi-Fiがないという今時ありえない環境であったこともあり、最初の1週間は毎日泣いていました。でも知り合いがいない、日本語が話せないという状況に置かれることで、オリエンテーションで知り合った他国の友達や、チューター・チューターの友達など様々な人と仲良くなれて、私の不満や辛いことを聞いてくれたり、励ましてくれました。語学の面で完璧なコミュニケーションが取れていないにもかかわらず、私に優しく仲良くしてくれて友達の大切さを改めて知る事ができました。そのように支えてくれる人がいなかったら、私はきっと辛い環境にきっと耐えられなかったと思います。

大学では正規学生が受ける授業を基本的には受講しているため、授業は全てドイツ語で、さらに周りには留学生もほとんどおらず正規の学生ばかりなので、辛い面もありますが、なんとか必死で食いついて授業を受ける日々を過ごしています。

生活面では、学生寮が気に入らなかったため、自分でWG(ドイツ学生では一般的なルームシェア)探しをして20件以上の家に見学に行き、探し始めて2ヶ月経った頃にようやく契約をする事ができ、今月からはWGに引っ越し、ルームメイトとの充実した生活を送っています。

また大学で勉強するだけでなく、ドイツにいる今しかできない事・経験をしたいと思い、1月下旬からバイトを始めることになりました。自分の語学力に不安もありますが、外国で働くこと、母国語以外で接客することに憧れがあったのと、日本とは異なった労働環境やシステムについて知るにも良い経験になると思ったからです。(中略)

これからあと7ヶ月間どんな事が起こるのか不安とドキドキと楽しみでいっぱいです!

留学に来てやっぱり感じることは、ただその国にいるだけでは何も成長しないし、変われないと思うので、自分をしっかり表現して、これからも自分からたくさん行動・挑戦・経験をして7ヶ月後日本に帰りたいと思います。(以下略)

 

あきちゃんはごくごく普通の女の子でした。とくに勉強ができるとか、粘り強いとか、リーダーシップに長けているとかではありませんでした。ただただドイツへの憧れが強かった。前号のブログで紹介したはるちゃん同様、ここにも“本物の留学”があります。

 

はるちゃん(7/1のブログ)、あきちゃんの二人からたくさんの教訓が得られます。

何よりもこんな活動的で、辛抱強く、自律的な子に育て上げたご両親に感服いたします。

さらに、こうした行き当たりばったりの冒険的な留学(これぞ ”留学“ )を許したご両親の決断に賛辞をお送りしたい。

 

娘にはどうしても甘くなってしまうこのわたし。はたしてGOサインを出せたでしょうか。「一般の部」があればこのご両親こそ ”ベストマザー賞 ベストファザー賞“ にふさわしい!(皮肉にも昨年の「芸能部門」のベストマザー賞は、女優のヒロスエなんとかさんでした。余計な情報でしたね。あしからず。)

 

2人のすばらしさは、まさしく‘出来合いの留学’と一線を画し、すべてを自分で作り上げた点にあります。他人依存型の学生に出来ることではありません。

 

また、大学以外にも自分の居場所を確保して、自分自身の成長の糧としました。自分から積極的に出て友人を作る、苦手な学生が多い中、ぜひ見習ってほしいですね。

 

自分の殻を破るひとつの機会が、“本物の留学”です。

 

“アメリカの大学に留学したい”  “ドイツへの果てしない憧れ”

ようは本人の心の底から湧き出る願望や人生への強いこだわりが、その人となりを築き上げていくのでしょう。

ある時期が来たら、そっとわが子の背中を押してあげてください。

 

 

墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りでした。

 

本日もお読みいただきありがとうございます。

酷暑の折、体調には十分留意して下さい。

 

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