
墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
今月号の朝日進学情報(朝日新聞の教育情報誌)では、受験専門の心療内科医・吉田たかよし氏が中学受験生をもつ保護者向けにいくつかのアドバイスを提示しています。
「親の精神状態が子に影響することも」と題して、以下の3つのポイントを挙げています。
〈1〉子どもを志望校に合格させたいと思ったら、自分の表情をまず確認してほしい。
目から笑えるように、笑顔の練習をしてほしい。
〈2〉普段から親子の会話を大事にしてほしい。
〈3〉それでもうまくいかない場合は「小児科への相談」です。
「笑顔の練習」との言葉には、おもわず失笑が漏れてしまいました。‘お母さんは役者か!’と思わず突っ込みを入れたくなります。
確かにわたしも受験生の保護者会では、「夫婦喧嘩は荒川土手に行って、ふたりで思いっきりやってください。子どもにとって夫婦喧嘩は不安材料となるも、騒音以外何ものでもありませんから」 こんな一言を添えます。
「笑顔の練習」なんかするより、ダンスの練習や、ゴルフの練習、スイミング、ウォーキングでもしてリラックスした方がいい。仲の良いお友達と食べて、だべって発散した方が健康的で賢明なやり方だと思うのですが。
これぞ自然でピュアな笑顔の源ですよね。
‘子どもは敏感な動物’であることを忘れてはいけません。
作り物の笑顔など子どもの心には刺さりませんから。
やがてそんな母親の笑顔に辟易するときがやって来るやもしれません。
先頃、第41回太宰治賞が発表になりました。
高校時代、はまりにはまった作家の1人です。太宰が好んで使用した四字熟語が“巧言令色”だったと記憶しています。
「巧言令色 鮮し仁(すくなしじん)」(巧みな言葉を用い、表情をとりつくろって人に気に入られようとする者には、仁の心が欠けている。)
作り笑いなど子どもの前では、たとえ受験生であろうとも避けたいですね。
受験だからと言って、不自然なこと、不合理なこと、不誠実なことは慎まなければなりません。
「あなたは勉強さえしてくれればよい」などの親側の思いは、子どもを‘一個の人格をもった人間’ではなくて、‘心無き受験ロボット’として扱っていることに等しいのです。
これでは子どもは幸せをつかむことはできません。
3つ目のポイント、笑顔でうまくいかなければ、今度は内科の先生を頼れと。
インフル患者などであふれかえっている時に、
「子どもの偏差値が落ちて来て、本人は落ち込んでいるのですが、先生、どうしたらよいでしょうか?」
親切で心優しい先生なら話ぐらいは聞いてくれるかもしれませんが、受験にまつわる相談をされても内科医が困りますよね。
“わが子の受験のためなら何でもあり、許される”といったエゴイスティックな感じが強すぎて、わたしは、ひと言、
“こんな親は好かん!”
“子どもの受験より、親としての自己形成に関心を寄せろ!” と愚痴るばかりです。
今月は教育問題として俎上に上がるような殺傷事件が続発しました。
事の信ぴょう性はわかりませんが、東大前駅の構内で殺傷事件を起こした容疑者は、「教育熱心な親たちに、あまり度が過ぎると子どもがグレて犯罪を犯すということを世間に示したかった」と供述しています。
ポイント〈2〉、普段からの親子の会話、雑談、子どもが乗ってくるような話題の提供など、
最後はここに行きつきますね。
本日もお読みいただきありがとうございます。
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