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教育者・ダルビッシュ選手から女王・卑弥呼へ(!?)

2023.02.25 塾長ブログ

ウエル学院平野進学教室  曳舟 東向島 墨田区の学習塾からのお知らせです。

 

前回、ダルビッシュ有選手の教育者としてのすばらしさにふれました。

 

「情報や技術などを共有して、お互いのレベルアップに貢献出来たらいい」とのインタビューをご紹介しました。

 

わたし自身もよくわからないのですが、インタビューの中で使われた“共有”とのワードに、なぜか“共立”というワードがフラッシュしました。

 

“共立” 日本の古代史マニアの方ならお気づきかもしれません。

女王・卑弥呼の「戴冠」にかかわる用語です。

 

ダルビッシュ有選手からいきなり卑弥呼? どういうこと?

 

ある授業の冒頭です。「今日はヒラノ先生の永遠の恋人を紹介します。小学生の時から愛しています。生まれは弥生時代3世紀。名は卑弥呼。邪馬台国を都とする倭国の女王です」。

 

懐かしいですね。

早速、『三国志』の「倭人伝」を以下に引用します。

 

「元々は男子を王として70-80年を経たが、倭国全体で長期間にわたる騒乱(「倭国大乱)が起こった。そこで、卑弥呼という1人の女子を王に共立することによってようやく混乱を沈めた。卑弥呼は鬼道(呪術)を用いた。弟が国政を補佐した。王となって以来、人と会うことは少なかった。1000人の従者が仕えていた……」

 

あまりにミステリアスで、ロマンがあり、心惹きつけられます。

 

男の王では戦乱がやまなかった。そこで、小国のトップが話し合いを持ち、連名で卑弥呼という女性を倭国全体の統治者とした。これが「共立」の内容です。

 

侵攻止まぬ中、今こそロシアとウクライナを仲介する卑弥呼が待たれます。

 

日本の初代国家・統治者が男の大王(おおきみ)ではなくて、卑弥呼という女性、シャーマンであったこと。大変な歴史的事象です。女性とシャーマンのどちらかに重きを置くか、分かれるところですが、前者とすると、弥生人の女性に対する敬意の深さにあらためて驚かされます。

 

日本のジェンダーギャップ指数(男女格差・不平等)は146カ国中116位。実に恥ずかしい社会的事実。

為政者は弥生人の「共立」の内実を学ぶべきですね。

 

もう1つ、「共立」には民主制というか、合議制というか、連帯というか、民主主義の理念が感じられませんか。戦が絶えなかった弥生時代にこうした発想があったとは、目を洗われる思いです。

 

 

本の著者が各地の学校を訪ねて特別授業をする読書推進事業「オーサー・ビジット」(朝日新聞社主催)で、ジャーナリストの池上彰氏が中学生に向かってこんな言葉を残しています。

 

「なぜ勉強しないといけないのか、疑問に思うこともあるかもしれない。でも実は、歴史や地理、語学、SDGsなど小学校や中学校での学びが土台にあれば、世界で起こっているさまざまなことを理解できるのです。」(朝日新聞 02.25.)

 

 

ウエル学院は小さな学習塾ですが、学校では触れてくれない社会的な事象について最低限の知識は与えて、“自分ごととして考える感性”をぜひ学んでほしいと考えています。

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。

 

来週から気温が上がるそうです。

寒暖差にはご注意ください。

 

 

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