墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
春期講習2日目です。
前回のブログでは美輪明宏氏の「ヨイトマケの母」をご紹介させていただきました。
いいものを読ませていただいた、など好評でした。
もう40年も前の話。
新宿にある厚生年金会館の大ホールでしたか、「ノーモア ヒロシマ コンサート」に美輪氏が出演してくれました。それもまったくの手弁当で。これにいたく感動しただけでなく、歌そのものの迫力と情感たっぷりな表現力に胸を打たれました。
さて、今回の母、セキさんの母なる愛も特筆です。
「起きている時は、多喜二を思い、眠っている時は多喜二の夢を見、ほんとに切ない年月だった。時には、多喜二が警察でぶっ叩かれている夢ば見たり、五寸釘ば足にぶち込まれて、血が飛び散っている夢も見た。そんなあとは、何とも哀れでな。……30年近く経ったこの頃でも、多喜二が玄関から入って来る夢だの、わたしの隣でご飯食べてる夢だの、……月に何回かは見る。」
クリスチャンである作家・三浦綾子さんの『母』(角川文庫)からの引用です。
三浦文学の代表作といえば 『塩狩峠』 『氷点』 『銃口』 が挙げられますが、この 『母』を集大成として位置付けている方も多いと聞きます。
多喜二とは、反戦小説 『蟹工船』で有名になったプロレタリア作家(小林多喜二)で、治安維持法により投獄され、最後には築地警察署で特高に虐殺されました。母セキは、拷問された多喜二の変形、変色した肉体を見て、気が狂わんばかりの苦しみに悶絶します。
母セキの多喜二への深い愛と信頼が小説全体のモチーフになっています。何度でも読み返したくなる名作中の名作です。自信を持ってお薦めいたします。どうぞ手に取ってお読みください。
墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りでした。
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