墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
R子さんは理科大学を第1志望とする高3生。ほぼ毎日ウエルに通い、かなりの力の入れようです。
高2最後の定期テストでは、数Ⅱ89点、数B 89点、物理・化学基礎が80点・84点で、学年の評定(通知表)は、上記4科目とも⑤でした。進学校の上位クラスでこの成績は立派です。模試も理数科目では偏差値60を下ることはありません。
一方、文系の女子の中には(もちろん男子にもいますが)、「この定期テストが終われば、5年間も苦しめられてきた数学とはお別れだ! 救われる!」と安堵感に浸るかのような生徒も毎年見受けられます。
女子高校生の「数学・物理問題」は、むかしから語り継がれています。学問的には「数学ステレオタイプ」と呼ばれているものです。すなわち、“女子は数学(物理)が不得手で、男子に敵わないという誤った認識”、これを「数学ステレオタイプ」と言います(ステレオタイプとは固定観念や思い込みのことです)。
昨年9月のブログで、「数学的な能力に関して男女間の差はない」というご報告をしました。このブログで注目するのは、女子高生ではなく、その母親の数学ステレオタイプについてです。
ある論文には、数学ステレオタイプが強い母親の娘は、理系に進む確率は低い、という結果が紹介されています(井上敦『親の数学のジェンダーステレオタイプと娘の自然科学専攻』)。
数学的ステレオタイプの強い母親の子どもは、数学に対して積極的な姿勢が取れず、理系への進学も少なくなるということです。
見方を変えると、この結果は‘罪なるもの’と言えますね。
すなわち、親のものの見方や固定観念が、わが子の進路選択の幅を狭めてしまうことにつながるからです。
子どもは親の何気ない言動や思考のくせを意識的にも、無意識的にも吸収し、模倣してしまうものです。
出来る限り注意したいものです。
“カエルの子はカエル”などという「名言」がございます。
臨機応変、2通りの解釈をお薦めいたします。
1つは、わが子のいたらなさや欠点などに対して、攻撃的になるのではなく、ひと呼吸入れ冷静になったら自らにこう問いかけるのです。
“カエルの子はカエル” 親の遺伝子がそうさせている、と諦観(!?)してしまいましょう。
もう1つの解釈は、わが子のいたらなさや欠点などに対して、ひたすら励まし、失敗や過ちにも寛容に関わり続けていくのです。これは親のステレオタイプを避けることにもつながります。
“カエルの子はカエル” でもこの子には可能性がある、と信頼と援助を大切にしていきます。
親の固定観念が子どもの進路を邪魔してしまう、心しておきたいですね。
では、どうしたらよいか?
答えはひとつです。 “親自らが学ぶ”以外ありません。
本を読んだり、ネットで検索したり、専門家の話に耳を傾けてみたり、そして何よりもわが子の話に傾聴することです。
お父さん、お母さん、保護者の皆様を応援しています。
墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りでした。
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