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熾烈な大学受験~青春の謳歌は!?~

2022.11.17 塾長ブログ

あのイーロン・マスクCEOが、米ツイッターの従業員の半分にあたる約3,700人の人員削減を始めました。いまやGAFAの社員は、戦々恐々、不安の中に投げ込まれてしまいました。

マスク氏は、かつての日本のモーレツサラリーマンよろしく、「長時間猛烈に働けなければ退職を」と訴え、「信者」集めに必死の様相です。「信者」にならない者は、給与の3ヶ月分の退職金をもって、改宗せよ、とのことです。

「猛烈に働け」ならぬ「猛烈に勉強せよ」、今日は韓国の「大学修学能力試験」の日です。
毎年TVで報道されますね。

パトカーや白バイに乗ってやってくる遅刻ギリギリの学生。
正門で待ち構え、エールを送る家族や友人たち。
塾の先生もいるのかな。

受験生のため臨時電車を増やしたり、英語のリスニングテスト中は、飛行機の離着陸を制限したり、官公庁や企業は出勤時刻をずらしたりして、国を挙げて協力します。

ご存じの通り、韓国の大学受験は熾烈極まりない。
SKY(ソウル大・高麗大・延世大)など難関大学を目指す者、授業前の朝勉→授業→夜まで居残り勉→塾で遅くまで、これを5年間・6年間と継続するのです。いやいやこんなものではありません。調べてみると、一部のエリート層は、幼少児から大学受験を意識した生活・習い事を子どもに強制しているようです。

韓国には“青春の謳歌”(古臭い言葉でゴメンナサイ!)というはつらつとした青々らしい生き方は、もはや許されないのでしょうか。受験勉強に青春を奪われ、一定の年齢がやってくると徴兵にもっていかれる。いやいや、気の毒で仕方がありません。内政干渉の意は全くないのですが、自由主義の国を標榜するなら、なんとかなりませんかね。

皆さん「Hell 朝鮮」という言葉、知っていましたか。不勉強で、知りませんでした。
Wikipediaにはこんな説明がなされています。
「英語で地獄を意味する「ヘル(Hell)」と朝鮮を組み合わせた造語。……受験戦争と学歴差別の激化や若者失業率の増加、貧富の格差(経済的不平等)拡大、自殺率の高さなど、韓国社会の生きづらさを「地獄のような朝鮮」と自嘲して表現したスラングである。韓国ではなく「朝鮮」という言葉を使用することにより、李氏朝鮮のような前近代的で不合理な国という意味を含んでいる。」

じつに的確な説明で、若者たちの現状が見て取れます。

そうです、財閥系の大企業が韓国の政治、経済、教育その他を牛耳っている限り、青春を謳歌することはできません。財閥独裁の経済システムを変えていくことが究極の理想です。

日本もそうですが、韓国では一流大学を卒業しない限り、有名企業には就職できません。社会の中で一定の地位にはつけません。一流大学を出ても、希望の企業に入れる保証はどこにもありません。新卒の就職率は61%です。低いですね。ちなみに日本は98%というデータがあります。

驚くのは出生率です。1人いません。0.81が最新の数字です。経済的な問題で結婚はできない、しても子どもの教育費にお金がかかり過ぎて、産んでも1人(以下!)。

終わりなき受験戦争がつづく中、就職難も解決の糸口すら見つからない現状。
お隣とは停戦状態で、頭上にミサイルが飛んでいく。

中国の大学受験・高考(ガオカオ)もTVのドキュメンタリーで見ましたが、これも相当な過酷さでした。

願わくば、中国、韓国、日本、お隣同士手を取り合って、仲良くできませんかね。
協力しながら、お互いの社会のひずみを解決できませんかね。
すくなくとも若者たちの文化的な交流やスポーツでの出会いなど、いま以上に盛んになってくれたらと願うばかりです。

本日もお読みいただきありがとうございます。

今の高校1年生からカリキュラムが大幅に手直しされ、共通テストの出題内容や形式も変わってきます。韓国や中国ほどではないものの、受験生にはかなりの負担になります。
数日前、2025年の共通テストの「試作問題」が発表されました。考えさせる良問なのでしょうが、問題文がいたずらに、不要に長すぎる、というのがわたしの第一の感想です。
対策を練る必要に迫られているところです。

昨日は、2025年新課程の大学入試セミナーに参加してきました。
いろいろ参考になることがあり、勉強させてもらいました。
ふだん出歩くこともない繁華街に行ったせいか、疲れました。
東京駅内のお弁当屋さん。あの充実度はなんなんだ。驚きました。
買って帰ろうと思ったのですが、人の混雑が気になって。
感染が怖いですね。お互い注意しましょう。

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