墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
「いかにして子ども達の自尊感情を高めることができるのか」と問われると、即答に苦しみます。
「ほめて育てる」であるとか「承認欲求を満たす」、「成功体験を積み上げる」等々、相も変わらず唱えられていますが。
つまらぬ回想です。しばらくお付き合いください。
わたしの少年時代を振り返ると、ほめられたという記憶よりも、叱られてひっぱたかれて育てられたという印象が強いです(わたしが‘わんぱくクソ坊主’であったからかもしれませんが……トホホ…)。
しかし、自尊感情が現代っ子よりも低いという感覚はありません。
逆に我々の同世代は、現代っ子よりも自尊感情ははるかに高かったのではないかと主観的には思います。
30回叱られて、1回だけはちょっとほめられる。こんな程度でした、わたしは。
この「ちょっと」で親の愛情をそれとはなしに感じたものです。
ラッキーだったことは、「日の丸」を背負ってならぬ、「親の期待」を背に感じることも、またそれに右往左往させられることもなく、というより眼中になく、すべての面において自由を与えられていました。
大正生まれの親で、4人きょうだいの末っ子のわたし、自由放任というしゃれたものではなく、いわゆる放し飼い状態です。
日常生活において乱れた行動をとるとピシャッ!ときましたが、あとはわたしの意思を尊重、いや放任してくれました。
かくれてかなり危険な遊びなどもしてきました。
思い出すのは小学4年生の時。
年いった母は、字の汚いわたしを見かねて習字教室に‘強制連行’したのです。
今までに経験したことのない母の圧力・強制力を感じ取りました。
黒塗りの机の前に正座させられて墨をとく。
筆を握る前に指はすでに墨で汚されている。
あきらめ顔の老書道家はわたしから視線を離さない。
小学生ながら「ここは俺の世界ではない!」などと反発心を秘めて、いかにその場から逃れるかばかりを考えていました。
1ヶ月はいやいや通い、2ヶ月目は公園や土手でズル休み。
おまけにひと月分の月謝まで呑んでしまい、駄菓子やもんじゃに化けました。
ここではわたしの‘軽犯罪’には目をつむってもらいましょう。
勉強でも習い事でも、どんな事情があれ、「親の強制」は子どもにいらぬ負の行動をもたらせる、ということですね。
受験に親の強制力が加わると、今でいうところの’教育虐待‘ですが、後々、“子どもの反乱”など「家庭内事件」が起こります。
わたしのように「即レス」で反旗を翻せれば問題は最小限で済んでしまうのですが、「親の期待」を子どもが慮るあまり、あるいは、子どもの性格上、反抗という行動がとれずに‘長期強制連行’されてしまうと、数年後、十数年後に負の行動が現れ出ることが少なくありません。
愛情不足と並んで、強制や過度の期待ほど、子どもの心を悩ませ、逸脱行動へといざなうものはありません。
やっと話に‘おち’がついたようです。
それにしても、ずる休みに月謝の使い込み。
よく塾長ヅラしていますよね、このわたし。
本日もお読みいただきありがとうございます。
季節柄、ごうかご自愛ください。
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