塾長ブログ

墨田区　東向島　学習塾　ウエル学院平野進学教室からのお便りです。

 

前回の続きです。

志望校を常に３校設定することの意味です。

前々回は、１校でも多くの高校を調べて、訪ねて勉強へのモチベーションを上げよう、という狙いでした。

前回は、「１校オンリー・1校重視型」のリスクの１つ、不本意入学後の不全感や満たされぬ気持ちが青春を破壊する、という内容でした。

 

さて、「１校オンリー・１校重視型」の２つ目のリスクについてですが、「確証バイアス」に陥ることの危険性を指摘しておきます。

 

確証バイアスとは、自分の信じたい考えや信念、情報だけを注視して、反対の意見や都合の悪い情報をシャットアウトしてしまう心理的傾向のことです。

 

極端な例が、悪しき宗教に洗脳された信者の心的状況と言えばよいでしょうか。

宗教がアヘンとなって、それ以外の真理や生き方が見えなくなり、独善的になることです。

 

何らかのきっかけや情報によって、Ａ高校に取り込まれ、それ以外の高校を決して見ることなくＡ校へと突き進んでいく。

あるいは、親の強制圧力によって、A高校以外はすべて除外されてしまう。

 

「１校オンリー・1校重視型」の成立です。

他校には一切耳を貸さない。

A校の悪い情報や欠点も一切無視、遮断する。

 

A校以上の実績や成果を上げているＢ校やＣ校を客観的な視点で見ることもないので、結果的に本人が一番の不利益を被ることとなります。

 

確証バイアスが強くなればなるほど、A校しかないという考え方に取り込まれますので、親側も見守る教師も冷静な対応が求められてきます。

 

常に３校を客観的な視点から判断して、３校の情報を平等に扱い、そして柔軟で、フレキシブルな考え方を取っていただきたいと思います。

 

繰り返します。

「A高校　一直線！」は危険が伴うスタンスです。

 

 

「A高校がだめなら、気持ちを切り替え、素直にB高校、いやC高校でもOK！」

 

ぜひ「３校設定」の意義を確認してください。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございます。

 

 

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