墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
前回の続きです。
志望校を常に3校設定することの意味です。
前回は、1校でも多くの高校を調べて、訪ねて、なまの高校生活を知り、勉強へのモチベーションを上げよう、という狙いでした。
今回は「3校設定」ではなく「1校オンリー」のリスクについてお話させていただきます。
たまにいます。「わたしは都立A高校以外には興味がもてなくて、それ以外の高校を受験するつもりはありません。私立も考えていません」といった実にかたくなな生徒が。
もちろん、特定の高校に強いこだわりを持つことは悪いことではありません。
本人にとってはそれだけの魅力があるのでしょう。
このこだわりが受験勉強への内発的な動機づけとなって、成績を上げていく生徒も少なくありません。
しかし、「1校オンリー」にはいくつかのリスクがともなうことを知っておかなければなりません。
1つは、この1校が不合格だった時、あるいは実力的に合格圏内には程遠く、他校を受検せざるを得なくなった時、なのです。
A高校以外の学校選択は結果的に俗に言う、「不本意入学」ということになります。
楽しい高校生活が遅れればよいのですが、多くの生徒はやはり不全感というか満たされない気持ちのまま高校生活を送ることになります。
この不全感、満たされない気持ちが“青春”を生きられなくするのです。
あらゆることに無気力になったり、将来的な目標も抱けなくなくなったりします。
高校受験の厳しさと怖さです。
だからこそ、親も本人も1校重視型の進路選択は避けなければならないのです。
「なにがなんでもA校に!」ではなく、「A校がだめならB校に」 「B校は倍率が上がったので、第3希望のC校に変更しよう」といった柔軟で、妥協をよしとするくらいのフレキシブルな「3校設定」が理想なのです。
親側も「1校オンリー」に声援を送ってはいけません。
「東大一直線!」は許されます。なぜなら、高校生には浪人という選択肢があるからです。
中学生には、「もう1年」がありませんから、不全感を抱えたままの「不本意入学」は絶対に避けたいのです。
親の態度としては、「どこに入学しようとも、あなたが最後まで真摯に受験に取り組むことだけがお父さん・お母さんの望みなの」、こんな寛容な姿勢を貫いていただければと思います。
高校受験は、合格することが第一義ではありません。
各生徒の人間力を向上させ、成長の糧とすることに意義を見出します。
勝負は、大学入試です。
高校受験または中学受験で、ゴムが伸び切ってしまうような塾側、親側の対応は慎まなければいけません。
先伸び、後伸びするような教育的な配慮が求められてきます。
次回に続く。
本日もお読みいただきありがとうございます
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