墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
都立の高校生は定期テスト週間に入りました。
質問の多いのはやはり理数科目です。2日(土)は、理数の講師を充実させてテスト勉強に向かいました。
本に関してなのですが、驚いたことがあります。
年間のベストセラーで学参(学習参考書)が総合で1位になったのです。史上初の快挙です。
その書名は。
『小学生がたった1日で19×19までかんぺきに暗算できる本』 (小杉拓也 ダイヤモンド社)
かつてはインド式計算がはやり、これに関する本もかなりヒットしました。わたしも授業で扱いました。日本人はもとより計算が好きな国民性なのでしょうか。
この『小学生がたった~』は、インド式計算と重なるところがあるのですが、ターゲットというか切り口が良かった。インド式は四則すべてを網羅しているため、消化不良を起こしがちなのですが、この本は19×19までの掛け算だけに絞って“暗記ワザ”を提示してくれるぶん、とっつき易いのかもしれません。
小学生が「数」への愛着心を持つうえで、良書と言えます。
ちなみに19×19の説明はこんな感じです。
まず、片方の19から9を取り出して、もう片方に渡して、それぞれ掛け合わせます。
(19-9)×(19+9)=280 [①式]
次に、それぞれの一の位のかず9を掛けて
9×9=81 [②式]
最後に、①式と②式を足して、
280+81=361 (終了)
わたしは算数と数学に関する良問・珍問・奇問などを収集して、「算数・数学脳みそづくり」という名のプリントに起こし生徒達にチャレンジさせています。
すぐさまこんな問題に加工して、生徒達(小・中学生)に解かせました。
(問)以上の説明(①式+②式)をもとに、19×19=28×10+9×9になることを説明しなさい。
10分ほど時間を与えましたが、どの学年も正解者はいませんでした。
そこでこんなヒントを板書しました。
〈ヒント〉小学4年生の算数知識で説明ができます。
まだ正解者が出ません。
〈第2ヒント〉式を変形して解くよりも、「視覚的に(見て)答えがわかる」方法を考え出す。
すぐには答えを教えないのが私流。1週間の時間をおいて解説することもあります。
〈最終ヒント〉面積図を使う。
これで数人のペンが走り出しました。
小学生も面積図を使って「つるかめ算」などを解くやり方を勉強した生徒などは、長方形を描き始めます。
算数や数学を教える中で大事にしていること、それは原理・原則を理解させることです。プロセスを踏まないその場限りの暗記算数・暗記数学は論外ですね。生徒は先伸びしません。
わたしも受験算数を指導していた時、暗記算数にしばられていました。
よく使う単純計算、円周率3.14×1桁は暗記させました。算数ではなくエックスを使った方程式も当然のように指導していました。要するに、手段を選ばず素早く答えさえ出ればよいといった安易な方向に流されていました。
その子どもの能力に応じた課題の中で、ゆっくりじっくり、強く深く考えさせるという勉強の作法を大切にしていきたいものです。
「地頭」と「先伸びする基盤」を作っていくのがわたしの大切な役目だと自覚しています。
墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りでした。
本日もお読みいただきありがとうございます。
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