墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
運動会・体育祭のシーズンです。
「秋の大運動会」は、もはやむかしの話で、春先に開催する学校が増えてきたようです。
運動会に‘活躍の場’を見い出す子もいれば、‘こんなもん、なければいい!’と嫌悪感でいっぱいの子もいます。
そろそろ、従来型の運動会・体育祭を大幅に見直してもよい時期がきているのかもしれませんね。
YAHOO!ニュースを見ていて引っかかったのは、「広がる若者の“電話恐怖症”」と言う記事です(時事通信)。
ある調査によりますと、「電話に対して苦手意識を感じる」と答えたのが、40代では56.4%、30代では64%、そして20代ではなんと74.8%、4人中3人もいるとのことです。
以前にもご紹介しましたが、ウエルの元講師の披露宴で、お隣にいらした直属の上司の方が、会社でのこんな日常を話してくれました。
「10人ほどのエンジニアが集まって共同作業をしているのですが、電話がかかってきても誰ひとりとして取ろうとしないのです。だんまりを決め込んで、自分の作業に没頭しているふりをします。○○君、電話に出てくれるか、とわたしから頼まない限り、電話口まで行ってはくれません。平野さん、これって単に若さからですか、それとも理工系人間特有のものですか。どう思われます?意見を聞かせて下さい。」
「電話恐怖症」 ゆえの 「電話拒否」といったところでしょうか。
わたしはこの「症状」をもって、若者批判は成立しえないと考えています。
ひと言、「経験不足」 「訓練不足」なだけです。
第1に、状況的に、仕事上の知識、スキル、経験が不足している20代にとって、他者との仕事関係上のやり取りは、電話であろうとなかろうと、自信なき不安でいっぱいなことでしょう。電話に出たくないのは当然な心理です。
第2に、知識や経験とともに、社会人としての敬語や言葉遣い、マナーなどに不慣れであるため、他者との会話はできるなら避けたい、これもまたもっともな心情でしょう。
第3に、メール、ライン、SNSに代表される“文字入力の文化”に慣らされてしまっているため、音声を通した直接話法はどうしてもおっくうになります。苦手な若者は多くいることでしょう。でしょう。
わが身を振り返ってみますと、高校時代より“喫茶店文化”に染まっていましたので、人と会えば、「サテンで、お茶でも飲もうか」と直接話法中心の関わりが日常でした。
また、携帯などありませんでしたので、“固定電話(いえ電)文化”によって、親をはじめとする大人達の会話を直接耳にすることによって、電話でのコミュニケーションの取り方をいつの間にか学んでいたのかもしれません。
若者、20代、Z世代の‘いたらなさ’を世代論的に取り上げて、批判するのではなく、ただ単に電話でのコミュニケーションの取り方が学習されていない、こうした受け留め方が求められるではないでしょうか。学習や訓練というプロセスを与えることなく、若者を批判するやりかたには、賛成できません。
いまこそあらゆる場面で、『包摂』や『寄り添い』、『連帯』ということが期待されている時代はありません。
批判や特異性への問題提起ではなく、いかにしたらお互いが気持ちよく、寄り添ってやっていけるか、こうした建設的な視点を忘れないようにしたいものです。
ウエル学院では年間を通して個人面談が行われていますが、先週から6月恒例の“お話タイム”(保護者との個人面談)が始まりました。
お一人、30分の時間を取っています。いろいろなお話が聞けて、話せて、わたしにとって楽しくも有意義な時間となっています。今後の指導に欠かせないイベントであります。
本日もお読みいただきありがとうございます。
※中3クラスは、満席にて募集を停止させていただいております。
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