小学部
昨年度の小学部GTクラスを振り返ってみますと、読書に関する好意的な評価を数多く頂きました。
手作りのものですが、読書記録『ウエル 名作・古典 読書マラソン』(3年51作品、4年53作品、5年49作品、6年54作品、長編18作品、6年スペシャル85作品)を作成し、書籍も用意して生徒達に読ませています。
1日30分の時間を取っています。週に1時間です。今の5年生は、5・6年の102作品を読破し、私が推薦する長編の小説に取り組んでいるところです。皆が皆、集中して物語の世界に入り込んでいます。
小学生時代に読書習慣を身につけさせ、大量の良書と出会ってほしい、私の切なる願いです。知育、学力の面からだけでなく、徳育や感性の豊かさのためにも、“読書好き”とまでいかなくても、“本を読む子”“本の読める子”に育てていきましょう。
都立入試や大学センター試験は、すべての科目において「長文化」の傾向が年々強くなっています。限られた時間内で多量の問題文を読み込み、即座に理解し、設問に答える。いわば“速読即解・速読速解”という技能が必須となっています。すべては小学生時代に培った読書量が解決してくれるのです。
都立入試にふれましたが、2月24日(水)が入試日です。ひとことで言うと、お母さん方の時代に比べかなり厳しい受験となっています。かつては1.2倍とか1.3倍程度で、12人中10人前後は合格できました。ウエルでは合格率100%の年が何年も続きました。一方、今年は普通科の男子は1.55倍、女子は1.63倍です。ウエルの中3生が受験する高校の予想実質倍率の平均は、約1.7倍です。17人受けて、7人が不合格になる割合です。
今年度もGT教材や算トレを中心に、“強く、深く考える”授業を行って参ります。さらにたくさんの良書も用意しています。“地味で、疲れる作業”の連続ですが、必ずや地頭を鍛えることに直結します。
中学部 新中1(現在6年生)のみ1名の募集。新中2及び新中3は、満席にて募集を停止させて頂いています。
高校部
部活“命”の高校生。思い出すのが都立城東高校野球部のA君。甲子園を沸かせたあの時代。全国に“城東旋風”がわき起こりました。
毎日が練習。休みは元日を含め年に4,5日のみ。平日は午後7時まで練習し、コンビニで軽食を取ってから、近くの公園で自主練。それでも1年間、ウエルに通ってくれた生徒がいました。来室するのは決まって9時30分。亀戸から自転車をかっ飛ばしてくるのです、くたくたな体に喝を入れて。土日祝日は、決まって遠征(練習試合)で、1日2~3試合は当たり前。お母さん曰く、「都立なのに、こんなにお金がかかるとは!」。コンビニ代に遠征費、ばかになりません。
余談ですが、高校生の部活と言えば、現在、私立東福岡高校(中高一貫の男子校)が脚光を浴びています。バレーボール、ラグビー、サッカーが全国レベルで、昨年冬季の大会では、サッカーとバレーで全国制覇を果たしています。注目すべきは、あくまで学業優先で、朝練は授業に支障をきたすため禁止、毎日の練習時間も2~3時間。だいたい、根性主義に縛られている監督やコーチがいるクラブほど、練習時間を長く確保する傾向にありますね。
ベンチにも入れなかった3年間でしたが、A君は城東で野球ができて良かったと言います。一浪して4大に合格したものの、本人は達成感が薄い。よく聞いてみると、高校3年間の不勉強のツケが大きすぎて、予備校での1年間は思ったほどの成果があげられなかった……、きつくてもウエルをはなれなければ良かった……。
高校生には呼びかけています。後悔しない3年間を過ごせ! 時間を大切にしろ! 時間が人間を成長させる!と。
すでに私の耳には、京都大学、一橋大学、東京農業大学、国立看護大学校といった大学名が入ってきています。いい傾向です。
高校での学習内容と進度を把握しながら、過去問を詳細に検討し、各自に課題を与えていくことになります。ここが一般の予備校とは大きく異なる戦略です。
授業以外に、一人ひとりの目標にそって、また一人ひとりの弱点を補強しながら、進めてまいります。
今年度も心機一転、ウエルは生徒とともに成長し続けます。
地元の皆様方のご支援に、心から感謝申し上げます。
ありがとうございます。 塾長 平野 雅春
2016年 2月16日
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