家にいてコロナ関係のTVばかり見ていると、どうしても抑うつ気分に追い込まれてしまいます。
ストレスの解消法は人それぞれでしょうが、まずは汗をかくこと、これにつきます。あたまと心は引き出しにしまい込み、カギをかけ、そして汗をかくことに専念する。ウォーキング、ジョギング、ヨガ、ストレッチ、掃除等々。
「考えない練習」「鈍感力」、なかなかいい言葉ですね。考えても無駄なこと、そして心配しても状況が変わらないことは心配しない、こうした不動な心が求められているようです。
家族をはじめ、身近な人と手を携え、この状況を乗り切っていきましょう。
新聞を読んでいまして、これは!という言葉に出会いました。
精神科医であり作家の帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)氏が朝日新聞の文化・文芸欄でこんなことを述べています(4月12日付け)のでご紹介します。
「生半可な知識や意味付けを用いて、未解決な問題に迅速に帳尻を合わせない。宙ぶらりんの状態を持ちこたえる力。」
新型コロナウィルスに関しても、いたづらに、早急に結論を求めたりせず、”いまこの時を耐え抜く姿勢そのもの”に価値を置く考え方です。
さらに「正解のない人生を生き抜く力がネガティブ・ケイパビリティだ」「悩みや不安があっても、急がず、焦らず耐えていく。ネガティブを日陰者として排除する状況が返って、生きづらくしているように私には見えるんですけどね。」
すべてにスピ―ドが求められるこの時代。
そう、来年度のセンター試験に変わる共通テスト。たとえば英語。発音・アクセント・文法問題がけずられ、すべて読解問題になります。猛スピードで読まないとすべての問題に対処しきれません。
”じっくり読み込んで、じっくり考えて解く”といった教育の根幹にあるべき理念を否定するかの問題内容になっています。スローでじっくり型の学生には向きません。
スピーディに処理すべき問題と、じっくり時間をかけて結論を得る問題、両者をきっちり区別しなければなりません。後者を迅速に扱ってしまうことの危険性を私たちは認識しなければなりません。
子どもの成長も同じですね。
じっくり待ってあげればよい。
成長スピードや吸収能力には個人差があり、それを親側のエゴというか、人為的な手段によって差をうめようと画策する。
子どもの側に立って待ってあげられる、こうした「急がず、焦らず耐えてい」ける親を目指したいものです。
27日(月)と28日(火)は4回目の課題手渡し日。
本日の新聞報道では、都立高校は当初の登校予定日7日(木)を延長するとのことです。
ウエル学院も7日を予定していますが、もうすこし様子を見て判断します。
※はずかしながら、帚木氏の作品は山本周五郎賞受賞作の『閉鎖病棟』しか読めていません。皆さまには絶対おすすめします。精神科病棟で起こった事件を扱っているのですが、登場人物たち(入院患者)の心の優しさと他人を思いやる気持ちにおもわず……。
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