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6月 中学1年 保護者の皆様方へのお便り

2015.06.24 塾長ブログ

 中1のこの時期にあって、お母さん方にお願いしておきたい事が2点ほどございます。

1つは、「家庭は休息の場である」ということをことのほか強調しておきます。

中1生は、新しい環境の中で、親が感じる以上に疲れています。新しいクラスや友達、先輩との関係、勉強、暑い中での部活など、心身ともに疲れています。こうした中、家に帰って羽を休ませることができなければ最悪ですね。親から愚痴ばかりこぼされたり、注意されてばかりでは、たまりません。私も仕事を終え、帰宅したはいいが、家族から不満たらたらでは、「非行」に走ります。

秋ごろ、中1生の身体がやっと「中学生」になります。それまでは、だらしなくて結構です。勉強や成績もそれなりで良しとします。要は、口うるさい態度を極力避けてほしいのです。多少のことは目をつぶって下さい。口うるさい(と親自身ではなく、子どもが思っている)親や心配性の親からは、バランスの取れた賢い子は育ちません。もちろん最低限のマナーは、きっちり守らせなければなりませんが、少し甘い親になって、家庭内では十分にくつろがせてあげましょう。子どものエネルギー源は、家庭そのもの、そして寛容な親の存在そのものなのです。

もう1つは、お母さんもお疲れで恐縮しますが、子どもの愚痴やもんく、弱音にとことん付き合ってほしいということです。多少の汚い言葉は許容しましょう。お母さんの意見やアドバイスは必要ありません。逆に、特別な場合を除いて、親の意見は極力控える。ただただ心して聴くことが大事なのです。

 

親がでしゃばっているうちは、子どもは成長しません。子どもが感じて、子どもが考えて、子どもが判断をして、子どもが行動するのです。親は子どものアピールにあいづちを打っていればいい。子どもの視線を心で受け入れ、「あなたのこと愛しているよ」と視線で返して下さい。

思春期、反抗期の扱いにコツがあるとすれば、それは子どもの心の声をじっくり聴いてあげる、ということだと思います。時間的に聞いてあげられない方もいるかもしれません。親の性格から、聴くことが下手な方もいらっしゃるでしょう。しかし、ここが踏ん張りどころです。わが子が接近してきたら、すべてのことを後回しにして、寄り添ってあげて下さい。

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