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ChatGPTでちょっとしたお遊び(その2)

2025.06.25 塾長ブログ

墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。

 

≪お知らせ≫

◎ 小学部、中2クラス、中3クラスはあと1~2名で満席となります。

   お早めにお申し込みください。

◎ 夏期講習日程  前期:7/20~8/3(12日間)

         後期:8/20~30(9日間)

 

 

 

数学者・新井紀子氏の著作(『シン読解力』 東洋経済新報社 2025年)に倣って、GPTにちょっとしたいたずらをしてみました。引き算2題と数の大小の1題です。

  • 9.9-9.11=
  • 9.11―9.9=
  • 9.9と9.11とでは、どちらが大きい数ですか。

 

 

  • と②の差はそれぞれ0.79とー0.79でもちろん正解でした。

 

ところがです。

  • の数の大小問題ですが、GPTの答えと解説は以下の通りでした。そのまま引用します。

 

「数値の比較ですね!

9.11の方が9.9より大きいです。

小数点以下を考えると、9.11は9.9よりも0.21大きいですね。」

 

 

GoogleのAI Geminiにも同じ質問をしてみました。

 

「9.9と9.11とでは、9.11の方が大きいです。

これは、小数点の右側の数字を左から順に比較していくとわかります。」

 

 

あれまー、どうなっているのでしょうか。

小数点の右側の数字0.9と0.11を比べたら0.9の方が大きいのですが。

AIは、9と11を小数点以下の数字としてではなく、整数として比べてしまったのでしょう。

両方のAIがともにまちがった答えを出しているのです。

 

数学オリンピックの予選問題で83%もの正答率を打ち立てるGPTが、小学4年生範囲の少数の大小問題につまずく。

これぞ「AIもウソをつく」 「間違いを犯す」のです。

 

 

生徒達には、「大人も平気でウソをつくけど、AIもウソをつく」ということを忘れない事と声高に強調します。

ウソを見抜く読解力を磨くことこそ、新井氏が著作の中で繰り返し訴えていることです。

 

 

本日もお読みいただきありがとうございます。

 

 

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