先週末に都立高校のスピーキングテスト(ESAT-J)の結果が明らかになりました。
1年目とはいえ、実に多くの問題点が指摘され、今後の行方を見守るばかりです。
受検者の評価別の割合も発表になりました。
A評価 20点(満点) 16.8%
B評価 16点 25.8%
C評価 12点 31.6%
D評価 8点 16.9%
E評価 4点 8.1%
F評価 0点 0.8%
気になるのはやはり、評価がD・E・Fの生徒。合計すると25.8%。中3生の4人に1人が‘英語から離れている’と言ったらよいのか、厳しい状況に置かれていることが読みとれます。
この層をなんとか底上げしなければなりません。スピーキングテストという公の施策に‘参加できている’とは言えません。さらに言えば、学びが保証されていないのかもしれません。
以前にもこのブログで明らかにしましたが、改訂により英語の教科書の難度(文法、語彙数など)が大幅に上がり、成績の単純な二極化ばかりでなく、不得意層の割合が顕著に増えていくことが予想されます。
日本語力を含めた言語的なセンスや暗記力に劣る生徒は、大苦戦を強いられています。
塾に通っていない中学生はなおさら気の毒です。
わたしは30年以上のキャリアがありますので、亀の甲よりなんとかで、様々な方策でどうにか中高生の英語力の向上に成功しているといっていいかもしれませんが、新しい教科書を料理するには、相当の教授技術が求められてくるように感じられます。
どの教科にも言えることですが、特に英語は、例えば文法の一項目をうまく教えたつもりでも、生徒に定着していなければ意味がありません。定着のための授業の工夫と定着のための復習作業、この両者がかみあって、生徒の“力”となり成績に表れてきます。
小学生をもつ保護者の方には、英語よりも日本語力の向上を強く訴えてきました。読書を習慣にする重要性を繰り返し説いてきました。日本語力や読解力のある子にとって、英語は‘軽い’ものです。中学校の成績は読書量に比例するといっても過言ではありません。
わたしがおそれるのは、“小学生の英語嫌い”なのです。遊び半分でも、楽しくやっていれば安心なのですが、そうでない場合のしっぺ返しは中学の成績にもろにあらわれてきます。時すでに遅し、で入塾される1年生も見受けられます。
ウエルの小学生には、「英語は中学1年生からで十分間にあうよ。平野先生が責任をもって教えるから。心配しなくていい。それより、読書、読書!」とはっぱをかけています。
今年度の中学3年生・定員12名中、4人が英語の評定が5,3人が英検準2級を取得、そして今回行われた都立のスピーキングテストの塾内平均が、B評定(16点)となりました。あと数点で評定が5になったり、準2級に合格していたりと、英語の実力者が結構います。
英語の核になる学習を中学1年から始めていかなければなりません。
本日もお読みいただきありがとうございます。
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