墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
前回のブログでは、社会科が苦手な我が子に対する親側の対処についてふれさせていただきました。
わたしの授業では、その日の指導科目に関わらず、限られた時間ですが、社会的な事象についての話をよくします。
小学生から通ってくれるウエルの生徒であれば、以下の月日は記憶しているはずです。
3/10 6/23 8/6 8/9 8/15
東京大空襲 沖縄 慰霊の日 広島原爆 長崎原爆 敗戦
被害の実相など、著作や資料、写真集、絵本などを使って学んでいきます。
先月は慰霊の日に合わせて、中学生には朝日新聞社から送られてきたタブロイド紙「知る沖縄戦」を輪読しました。高校生は定期試験前でしたので、時間が取れませんでしたが、沖縄に修学旅行へ行く生徒には、このとても役に立つタブロイド紙を手渡しています。
「本土防衛の捨て石」 「集団自決」 「特攻」 「ひめゆり」 「鉄血勤皇隊」 「対馬丸事件」 「サンフランシスコ講和条約」 「日本兵に……命を奪われた人たちがたくさんいる」、等々、理解不十分な点については、具体例を挙げながら補助的な説明をします。学校の授業では決して学ぶことのない言葉ばかりでしょう。皆、真剣そのものの表情です。
小学生には、絵本『悲しい対馬丸の話~命こそ大切~』(フレーベル館 2009年)の読み聞かせをしました。
1944年8月、1800人を乗せた対馬丸が長崎に向かって航行中、米軍の潜水艦が発射した魚雷が命中し、撃沈しました。犠牲者は1484人、うち学童が784名いました。実は、沖縄から長崎へ疎開するために子ども達が乗船していたのです。
副題は「命こそ大切」、沖縄の言葉では「命どぅ宝」(ぬちどぅたから)。
なぜお節介にも、一介の学習塾がこんなところまで手を出すのでしょうか。
それは何よりも、子ども達に“命の大事さ”を伝えるためです。
この命題は、日々の勉強などよりも上位にあるものと考えています。
何があっても自分の命、人の命を奪ってはならない。死んではならない。
命があれば、乗り越えられる。
「命どぅ宝」。
はたち(二十歳)前後の若者が、「特攻」(特別攻撃隊)として海の藻屑と化しました。
なぜ若者にあれほどのむごたらしく残酷なことをさせることができたのか。
“鬼畜米英”ではなく、“鬼畜戦争指導者”と言わざるを得ません。
子ども達には、命を脅かすあらゆることに敏感になってもらいたいと、切に願うばかりです。
猛暑続きの毎日です。
お体ご自愛下さい。
本日もお読みいただきありがとうございます。
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