墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
広島で開催されたG7サミット、トラブルもなく閉幕しほっとしました。
広島という地で行われ、総理の「得点源」になりました。
ただ、「広島」がひろしまで終わってしまい、「ヒロシマ」になりえなかったことが心残りです。
正直、がっかりしました。
「広島」に関するがっかりの1つは、広島教育委員会が小中高で教材として10年間掲載つづけてきた漫画 『はだしのゲン』 を別の教材に差し替えることを決めたことです。
‘また来たか―’とうんざりするのですが、これまでの経緯からして、国の政治において軍事色が濃くなるとき(岸田政権は5年間の防衛力整備を今の1.6倍にあたる43兆円に!)、まず教育部門にその軍事色が様々に色を変えてせまって来ます。どなたの言葉でしょうか。「戦争は教育から始まる」と。
『ゲン』が邪魔で、気にくわない一連の人たちがいます。
見るところ、社会科学的な歴史認識を嫌う反知性派のおじさん方が目立ちますね。
子ども達を真に愛し、守り、正義に導くには、やはり学問としての、科学としての『歴史学』の知識と知恵が求められてくるとわたしは考えています。子ども達だけでなく、大人にとっても『ゲン』は格好の教材です。
いまや『ゲン』は世界24カ国で翻訳され出版されている作品です。アメリカはもちろん、最近では(皮肉なことに?!)ロシアでも出版されたとのこと。
広島教育委員会の言い逃れが滑稽です。
漫画に出て来る「街角で浪曲のまね事をして小銭を稼ぐ場面。栄養不足で倒れた身重の母親に食べさせようと、池のコイを盗むシーン」が、「なぜコイを盗むのか。浪曲とは何か。子どもたちに説明しなければいけない。それで本質に近づくための説明が増える」からやめる、といいます。
「なぜコイを盗むのか。浪曲とはなにか。」
おそらく、1分もあれば子どもたちに納得のいく説明は可能でしょう。
あくまで子どもたちには『ゲン』で描かれている歴史認識(たとえば軍国主義や植民地主義、そして天皇制への批判、原子爆弾を投下するアメリカの残虐性など)にふれてほしくないのでしょう。
真実から目を背けてなりませんよね。
大人が率先して子どもたちの視線を真実の歴史に、そして他者を思いやる行動に導いていかなければならないと思います。
ドイツのヴァイツゼッカー連邦大統領のかの有名な演説(1985年)の一部が思い起こされます。
「過去に目を閉ざすものは、結局のところ、現在にも盲目となります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、再びそうした危険性に陥りやすいのです。」
12月26日のブログ 「Vもぎ、偏差値75!」を合わせてお読みください。
小学4年生の時に出会った『はだしのゲン』がきっかけで、社会(科)に目覚めました。その彼が中学3年生のVもぎで社会の偏差値が75,そんな話を書かせていただきました。
墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りでした。
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