墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
冬期講習5日目に突入です。
例年になく年末の欠席者が多い。もちろん、中3、高3の受験学年はゼロですが、その他の学年は早い時期から欠席届が出ていました。
今朝のモーニングショーでもやっていましたが、コロナ明けによる帰省客や旅行者の数が一気に伸びたとのこと。講習の欠席にもその影響が、ということでしょうか。
高3生にとって11月は「推薦選抜の月」でした。
私立大学入学者の60%弱が一般入試を受けず合格を勝ちとっています。国公立でも2025年から定員の30%が推薦で入学を果たすようになります。
「推薦型選抜の拡大」が新課程入試のトレンドのひとつと言えます。ウエル学院も推薦型選抜への取り組みも忘れていません。
今年度は3人が臨み、3人とも合格しました。ました。推薦試験の特徴的なことをまとめてみます。
Y・Kさん、中堅私大の社会科学系。
①大学には入って何を学びたいか、詰問された。
②イスラエル・パレスチナ問題、戦争についてどう思うか。
③1分間の自己PR
G・K君、中堅私大の食品関係の学部
➃ 食品ロスに関する企業の取り組みを述べよ。
➄ 自分を漢字1字で表しなさい。
②と④に関しては、授業中にも、また面接練習の中でも繰り返し取り上げた質問で、Aさん、B君とも自信をもって返答できたそうです。⑤は中学入試、高校入試の面接での定番の質問で、B君は「挑戦の挑・いどむ」と答えたそうです。おもわず私の口から「よくやった!」の一言。試験官は本人の主体性や積極性を重要視しますので、ベストな解答と言ってよいでしょう。面接では控えめや謙遜の美徳は通用しません。
R・Hさん、有名私大の化学関係の学部。
⑥ 地球温暖化の原因となっている化学物質についての小論文。
⑦ 入学後の研究について圧迫面接気味に質問された。
①大学での学び ②戦争 ④食品ロス ⑥地球温暖化 ⑧初見の実験 ⑨自己PRなどから明らかなことは、まず第1に、教科書から離れて時事や現状の社会問題にどれほど関心が向いているか、これが問われています。生徒にはニュース、クイズ番組、NHK Eテレ2の理科や数学の番組、大河ドラマ、池上彰さんのニュース解説や教養番組、等々、積極的に見るよう勧めています。お父さんお母さんの協力もお願いします。ご家庭内の“教養度”をさらに高めていきたいのです。
第2に、「課題発見・解決型の学習」。自分で新たな問題を発見して、独力で解決していく、こうした探求心がこれからの学習スタイルの核になってきます。教えられる勉強ではなく、自ら主体的に関わっていく姿勢が評価されることになります。
「初見」の実験(道具)や資料などが提示されるのも最近の傾向です。中高大のすべての選抜試験に共通する出題スタイルになっています。暗記型受験勉強から思考・表現型への移行期ともいえます。「初見」ですから、冷静さと振り返り力、発想力、地頭が試されることになります。知識・暗記型で通してきた生徒には不利に働きます。知識はすべてAIにお任せ、こんな時代がやって来ました。
親としてできること、それは「幼少のころから意識的に子どもに問いを投げかけ、子ども自らが考え、調べる姿勢を涵養する」、こうした関わりだと思います。
第3に、大学に入って勉強をする目的や意味が強く問われています。大学合格がゴールではなく、出発であることを高3生に考えさせたいわけです。推薦試験では「大学4年間の過ごし方」「4年後の進路」同様に、かなり深く突っ込まれる質問のひとつです。‘腰掛的’な入学動機では通用しません。
第4に、自己を客観視できる力がどの程度育っているかがはかられます。同時に、これまでの人生の中でどんなことにどれほど打ち込んできたのか、主体的な行動の履歴を深く問われます。就活における「ガクチカ」ですね。学生時代に力を入れたこと、定番の質問項目です。コロナ期の大学生は外出もままならず、ガクチカがないと嘆いていましたが。高校時代のガクチカ、推薦試験で突っ込んで聞かれます。
最後に第5として、ガクチカや自己PRをいかに表現するかのプレゼン力。まずはPRすべき内容・ガクチカがあってのことですが、適切な言葉を用いて論理的かつ説得力をもって相手に伝えることができるか、特にこれからの世代はあらゆる場面で求められてくる能力です。「人前で語れないということは、語るべき内容を持っていないか自分の考えをもっていない」、こう判断されてしまいます。厳しいですね。“沈黙は金なり”では、相手にされず排除されてしまいます。
生徒達には、「学級会でも部活のなかでも、人前で自分の考えを述べる機会があれば、積極的に利用しなさい」と勧めています。
家庭内ではたとえ拙くても本人の考えや意見、自己主張をしっかり、じっくりと聞き、受け留めてあげるという習慣がほしいですね。自己表現に長けた子は、往々にして親が聞き上手です。わたしのように‘セッカチ父さん’はダメです。
いかがですか。大学の推薦入試からみた期待される学生像や求められる力が少しでもご理解いただけたでしょうか。
極端な言い方をあえてすれば、大学の推薦入試はすでに幼い時期から始まっているのです。親側のちょっとした工夫や関わり方で、子どもは変わっていきます。
仲良く、楽しく、愛情深く関わり、そして思慮深く、行動的で、自立的・自律的な子を目指します。
ウエルの子育てのモットーです。
本日もお読みいただきありがとうございます。
良いお年をお迎えください。 来年度もどうぞよろしくお願いいたします。
≪大学 推薦合格者≫
Y・Kさん 千葉商科大学(人間社会学部)
G・K君 日本大学(生物資源学部)
R・Hさん 東京理科大学(理学部)
≪英検合格者≫
中2 A・Hさん 3級 中3 A・Sさん 準2級
≪定期テスト 90点以上≫ 80点以上を掲載したいのですが、スペースが……(ごめんなさい🙇)。
中1 H・K君 国語=92点(入塾3ヶ月で学年順位を30位上げる)
中2 T・K君 社会=92点
中2 S・Sさん 5科445点(最高順位) 中2 S・K君 5科470点(全科目90点以上)
中2 H・T君 5科484点(学年1位 数学と社会は100点)
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