墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
かつて『ウエル学院 読書案内 オリジナル版』なる冊子を作って、中高生に配布したことがあります。
読書家まではいかなくても、読書を習慣にする生徒が一人でも増えてくれたら、との思いでした。
表紙にはわたしの義父の手になる毛筆で、兼好の一文を書いてもらいました。
ひとり燈火のもとに文をひろげて 見ぬ世の人を友とするぞ こよなう慰むわざなる
(徒然草 第13段)
いいですね。こころに響きます。読書の喜びは普遍ですね。
ところが、生徒達には読書の楽しさがなかなか伝わりません。かりに伝わったとしても、実行までのハードルがかなり高い。
映像文化には到底勝てません。敗北宣言です。
生徒達には、わたしが読んでいる本やこれまで読んで感動した本の紹介をする程度で、無理に読ませたりはしません。何気なく、さりげなく読書のおもしろさにふれるようにしています。
さて、話はがらっと変わります。
村上春樹氏が6年ぶりに長編小説を発表しました。題名は『街とその不確かな壁』だそうです。
これまでですと、近くの本屋さんが黙っていても初版本を取り寄せて、わざわざ持ってきてくれました。
さびしいかな、廃業されて初版本の楽しみはなくなってしまいました。
わたしのお薦めは 『ねじまき鳥クロニクル』 と 『1Q84』。前者はみずからストップがかけられないほど読み進めてしまいました。 『海辺のカフカ』を含め、『1Q84』 (2010年)までの作品はどれも、物語性に優れ、時間を忘れほど引き込まれました。
ところが、わたしの感性が鈍麻したのか、「村上隠喩」についていけなくなったのか、それ以降の作品 『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』 『騎士団長殺し』 に魅せられなくなってしまいました。
困りました。精神の一部が破損してしまったのか、消えてなくなってしまったのか、どうしたのでしょうか。
肉体同様、“精神的老化”ということで、自分を慰めています。
生徒と対峙するとき、老化現象はいただけません。
はつらつと、表向きだけは明るくそして元気に授業にあたっています。
今さっき、部活を休んで、塾に飛び込んできた生徒がいます。
中学3年生のH君。
「先生、因数分解の複合問題がどうもできなくて……」
新学年が始まりました。
墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りでした。
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