心やわらぐ川柳　その２～「シルバー川柳」～

2023.06.03 塾長ブログ

墨田区　東向島　学習塾　ウエル学院平野進学教室からのお便りです。

今回はわたしが一番好きなジャンル、「シルバー川柳」をご紹介させてください。

老人を茶化すかのようにもっていきながらも、ほとんどは「老人愛」に満ち満ちて、老いのありのままの姿を笑いで包みこもうとする、じつにあったかな作品ばかりです。公益社団法人全国有料老人ホーム協会からの引用です。

１　〽　誕生日　　ローソク吹いて　　立ちくらみ

２　〽　特売日　　手押し車で　　かっ飛ばす

３　〽　ご飯つぶ　　付いているから　　食べたはず

４　〽　黙食と　　思っていたら　　寝てた祖父

５　〽　忘れ物　　とりに戻れば　　又忘れ

６　〽　徘徊と　　噂されて　　散歩止め

７　〽　体調の　　良い日は　　医者をはしごする

８　〽　妻が書く　　老後の計画　　俺イナイ

わたしの拙い講評いや好評を書かせていただきます。

（第１句）　誕生日といえども、ご老人は二酸化炭素の出し過ぎにご用心。

（第２句）　なりふりなど構ってはいられない、特売日。手押し車であろうとなんであろうと一目散。

（第３句）　「さっき、食べたばかりでしょ」と嫁さんに叱られないように自己確認。

（第４句）　寝てなんかいない、瞑想中だ！

（第５句）　忘れることこそ、「老人力」そのものです。気にしなーい、気にしなーい。

（第６句）　まだまだ恥じらいとプライドがあるんです。

（第７句）　‘体調の良い’と‘医者’の対照表現効果がおかしすぎる。

（第８句）　これもひょっとして「断捨離」なの！？

楽しいですね。たった１行の講評を考えるだけで脳内に快楽物質が充満します。
作者の皆さん、ありがとうございます。
そして、その才能にブラボーの拍手を送らせてください。

生徒達にも川柳のすばらしさを伝えてまいります。
心温まるユーモアのセンス、学んでほしいですね。

今日、明日とウエル学院をまたぐ二つの神社のお祭りです。長浦神社に白鬚神社。
偶然にも、このブログを書いている今、お囃子（おはやし）が通り過ぎました（１３時２０分）。
台車に乗り、ピーヒャラ・ピーヒャラとパトカーに先導されていきました。
天気が回復してほんとうによかった。
町会の皆さん、ごくろうさまです。

墨田区　東向島　学習塾　ウエル学院平野進学教室からのお便りでした。

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