墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
新学年としての授業が再開されました。
休みボケか、寒暖差がそうしているのか、生徒たちの‘ノリ’はいまひとつ。
通学→部活→塾、からだと頭が慣れるまで、もう少し時間がかかります。
子どもの‘心身’リズムが整うまで、雑談を交えながら、ゆっくりズムで授業を展開していきます。
やはり気になるのは、小中高生の自死者の多さです。2022年の自死者数が厚労省から発表になりました。小中高生の自死者は、過去最多の514人。暗数(未遂)を含めると、どれほどの数になるのでしょうか。10代の死因で最も多いのが自死で、これは主要7カ国(G7)で日本だけの現象です。
原因で最も多いのが 『学校問題』 で、学業不振、進路の悩み、友人との不和とつづきます。親子間の不和など家庭問題の割合も高くなっています。
自死の背景には様々な要因が複雑に絡み合います。また、小中高生の場合、「指導死」など1回の大きな心理的圧迫によって自死に至る子もいます。
自死の直前は、大人を含め多くの方が精神の病に罹患していると言われています。多くは「うつ」です。
手元にやや古いのですが良書を用意しました。何度も読み返した跡が残っています。相談を受けたあるお父さんに貸し出したこともあります。
『小学生が「うつ」で自殺している~臨床現場からの緊急報告~』(植木理恵 扶桑社 2009年)
当時は「小学生とうつ」という組み合わせに違和感をもったものですが、まさに時代を見据えた報告がなされています。
わたしたち教師や親もしっかりと学習しておきたい内容です。
135頁 「子ども用の問診票の例」を引用させていただきます。
からだとこころについて、おしえてください。
つぎのしつもんに、○、△、×でこたえてください。
わからないところは書かなくてもいいです。
*からだについて
ねつくのに時間がかかってイライラする ( )
朝早く目がさめて、そのままねつけないことが多い ( )
朝のからだのちょうしがわるい ( )
夕方になると少し元気になる ( )
あまりおなかがすかなくなった ( )
いつもからだがダルい ( )
*こころについて
遊んでいても、おもしろくなくなった ( )
ごはんを食べたあと、いやなきもちになる ( )
死にたいな、とおもうことがある ( )
おともだちと会うのがめんどうくさい ( )
立ち上がったり、歩いたりすることがめんどうくさい ( )
りゆうもなく、イライラすることがある ( )
先生やお母さんに言われたことが、いつまでも気になる ( )
ありがとうございました
*そのほかに、なにか心理の先生に言っておきたいことがあれば、
自由に書いてください。なければ書かなくていいです。
*そうだんをするとしたら、どういう人がいいですか。
えらんで○でかこんでください。
男の人 女の人 どちらでもいい
先生に会ったあとに考えたい
表現においても、質問の順序においても、実に様々な工夫がなされていることに気づかされます。特に、心のことよりも、からだのことを先に質問している点、子ども本意の質問紙になっています。
わたしも生徒たちの悩み相談では、やはり心情や状況の把握の前に、睡眠や食欲、身体の調子などさりげなく尋ねるようにしています。
この本でわたしが二重赤線を引いた箇所です。塾教師としても、親としても耳の痛い忠告です。
「実際、客観的で、子どもと距離を取ろうとする冷静沈着な親を持つ子どもがうつ病になることが多いのです。……塾に通わせたり、中学受験をさせる、ビジネス書を買い与えるなど、子どもにお金をかけていますが、……『心』を使って子どもを育て(ていると言えるのでしょうか)」
心を使った子育て、子ども本意の無条件的な愛情にあふれた子育て、新学期を機会に再考してみるのもいいですね。
墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りでした。
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