墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
前回では、“昭和オヤジ”の憲法無視の人権感覚と差別意識にふれました。
そのつづきです。
前掲憲法13条と第14条は、障害者であろうとも、LGBTQといったマイノリティーであろうとも、すべての人間は個人として尊重されなければならないこと、そして法の下に平等であって、差別は許されないことを高々と謳いあげています。
こうした普遍的な価値について“昭和オヤジ”は、学習の機会に恵まれなかったのか、あえて耳を貸さなかったのか、極めて鈍感なままです。かなしい現実です。
先頭に立って憲法を擁護し、マイノリティの権利を尊重しなければならない日本の総理でさえ、同性婚を認めれば 「社会が変わってしまう」などと性的マイノリティを排除する発言したことは記憶に新しい。
わたしも含め“昭和オヤジ”は、やらかしてしまうのです。気を抜くと思わず本心がポロッと。マイノリティに対する差別意識や人権無視の言動がなぜか露出してしまう。悪意があるのかないのか、無自覚にも無意識にもあらわになってしまうのです。
「マイクロアグレッション」という概念があります。「ささいな攻撃」とでも訳しておきます。
1970年にアメリカの精神科医・ピアスが提唱した造語で、「明らかな差別には見えなくても、ジェンダーや人種、障害者などのステレオタイプ・偏見に基づく発言や行動で、無自覚に相手を傷つけること」とあります。
あの“昭和オヤジ”の「お前が我慢せえよ」「税金がもったいない」などは、どう見ても自覚的で悪意に満ちた差別発言ですが、この「マイクロアグレッション」は「悪意がなく」「無自覚に」相手を差別して、傷つけてしまうのです。
「マイクロアグレッション」という概念からわたしたちが読み取れることは、あなたも、わたしも、人間だれしも自覚のないまま「差別者になりうる」ということだと思います。善人ぶった言動を取るこのわたしも、悪意はないにしても知らず知らずに人を傷つけ、差別してしまう。人間存在における“負の可能性”として常に自覚しておかなければなりませんね。
「学習の機会」という言葉にふれましたが、たとえば障害者でも性的マイノリティでも、机上での学習とともに、やはり長い期間何らかの形でともに過ごす、コミュニケーションをかわす、ボラに参加させていただく、などの実体験、実践的な活動が求められてきます。頭だけの学習ではなく、行動を伴う学習が必要ですね。
先日、NHKの国際報道でカリフォルニア州における“エスニック・スタディーズ”が紹介されていました。
小学校から高校までの教育現場で、白人以外(日系人、アジア系住人、黒人、ヒスパニック他)の歴史や文化を体系的に学ぶ取り組みが始まっているそうです。これまで分断と差別をうんできた白人中心主義の歴史観を見直し、“エスニック・スタディーズ”によって多様性を学んでいく。教師たちは研修を受け続けています。すばらしい試みですね。
クロールの泳ぎ方は、教室では教えられません。
恐竜の勉強は、図鑑の次に「福井県立恐竜博物館」に出向くこと。
理科好きな子には、「国立科学博物館」の友の会・リピーターズパスを。
古代史好きならば、旬である佐賀県「吉野ケ里遺跡」へ。帰りは奈良県「纏向遺跡」に寄る(卑弥呼・邪馬台国論争)。
行動と実践を伴う学習に勝るものはありませんね。
机上の勉強と行動的な勉強、本を読み込むことと外に出て汗をかきながらの勉強。
特に勉強嫌いの子には、後者の動きのある学習スタイルが必須です。
本日もお読みいただきありがとうございます。
寒暖差のある毎日。
体調にはご留意ください。
墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りでした。
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