墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
朝日新聞社は私立中学受験を全面的に応援するメールEduA(エデュア)を配信しています。両者には親和性すら感じさせられます。
そんな朝日ですが、10月18日付のシリーズ「教育の小径」で教育虐待の一環としての私立中学受験を引き合いに出していました。そのまま引用します。
「ある30代の女性は小学校時代、テストをめぐる母からの強い叱責を恐れ、塾帰りのバス車内で涙を流し、『死にたい』と思い詰めた。第1志望に落ち、第3志望の私立中高一貫校に進学したが、自傷行為を繰り返し、退学した。女性が振り返って思うのは、受験が子どもの将来を破壊するリスクがあるということだ。」
ウエル学院も過去に10年ほど私立中学受験コース、公立中高一貫校受験コースをもうけていました。
しかし、ある時期にコースを閉じてしまいました。
いろいろな理由づけができるのですが、簡潔には「ここまでして小学生を勉強に縛り付けたくない」ということです。小学生にも小学時代を自由に、自分の意思で生きる権利があるという捉え方です。
当時、小学6年生は週4~5回の授業、毎日の宿題、そして日曜テストと息つく暇はありません。
「自分が小学生だったら逃げ出してしまうだろう」
ウエル学院に中学受験クラスがないゆえんです。
「受験が子どもの将来を破壊するリスクがある」
親も教師も常に自覚しておかなければならないテーゼと言えます。
指導歴40年を超えるわたしが言うのですから。
雑誌AERA(朝日新聞出版)の最新号(11月13日)に気になるこんな記事が。
「11月危機 中学受験に熱くなるあまり“中受離婚”」(おおたとしまさ)
“中受離婚”、子どもの中学受験が直接の原因で離婚をするということでしょう、初めて耳にしました。
読んでみましたが、要するに夫婦間で受験や教育、子育てに対する考え方や対応の仕方が一致せず、両者に強い軋轢が生じて別れてしまう、その危機は11月にやってくる、こうしたストリーです。
記事を読みながら、“若いなー、幼いなー、子育ての勉強不足だなー、親のエゴ丸出しだなー、子どもが気の毒だなー……” などいろいろな感慨にふけりました。
夫婦で意見が食い違ったらどうする?
何人もの専門家に意見を求めればよい!?
これもひとつの手段。
最も大切なことは、子どもに必要な情報を与えたうえで、子ども自身に決めさせること。
子どもの意思を最大限の尊重することです。
「小学生の子どもには何もわからないし、決められない」と考えるような親であれば、親の資格はなし。
わが子を信じることができないようであれば、子どものためにもわが子から距離を取った方がよい。
「夫婦離婚」ならぬ、「親子離別」。
中学受験をさせるなら最低でも以下の著作にあたって勉強してからでも遅くはありません。
書架から持ち出してきたものをご紹介します。
・瀬川松子 『中学受験の失敗学~志望校全滅には理由がある~』 (光文社新書)
・横田増生 『中学受験』 (岩波新書)
・高濱正伸 『危ない中学受験』 (幻冬舎エデュケーション新書)
・管野淳一 『中学受験が子どもをダメにする』 (幻冬舎ルネッサンス新書)
・おおたとしまさ 『ルポ教育虐待~毒親と追いつめられる子どもたち』 (ディスカバー携書)
子どもの受験で夫婦の間にひびが入り、離婚にまで発展してしまう。
悲しい結末ですね。子どもにとっても最大の悲劇です。
子どもによりよい人生を送ってもらいたいがための中学受験であったはずなのに、子どもにとって最悪の親の離婚劇。本末転倒とはこのこと。
私立中学受験に踊らされないこと、そしてわが子の心身の状況を常に見計らっておくこと、いつでも受験を断念する心構えを持っておくこと。
子どもの勉強へのモチベーションは、家庭の明るさと愛情深い親の包容力によるところが大きい。
夫婦不和など論外ですね。
受験生を持つ保護者の皆様によく語り掛ける言葉があります。
ケセラセラ!
なるようになるさ。子どもを信じて、力を抜き気軽にいきましょう。
墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りでした。
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