墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りです。
コロナから解き放たれた(?)はじめてのゴールデンウイーク休暇。どこもかしこも人の波。
この5月、中学3年生にとってはビッグイベントの修学旅行が待っています。
S中は定番の京都・奈良ではなくて、網走刑務所見学を交えた北海道旅行へ。
どんな事情から方向転換したのかお聞きしたいですね。
E君の通う中学は定番通りの京都・奈良。気の毒に5月20日土曜日からの2泊3日。
土曜日ですよ。あえて混雑の中へ飛び込むようなもの。あの渡月橋のイモ洗い状況が目に浮かびます。
中3生に対する配慮なき対応といっても仕方がありません。
混雑にもかかわらず、楽しい思い出作りができるよう期待しています。
このブログでは、「配慮なき若者への対応」という点に絞ってお話させていただきます。
8日(月)夕方、銀座の高級時計店に男らが押し入った事件。テレビで生々しい映像が繰り返し流されました。逮捕された男4人は、高校生を含む16~19歳。警察は「闇バイト」の線で、指示役を追っているとのこと。
闇バイトで逮捕されるほとんどは、実行役の10代~20代の若者。指示役である雇い主の大人は顔を出さず、自らの手を汚さない。実行役の若者だけが「究極の捨て駒」にされていると専門家は見ています。
どんな背景や理由があろうと、犯罪に手を染めることは避けなければなりません。ただ、若者の無知や誘惑への精神的なもろさを利用し、犯罪に走らせる大人の傲慢さが許せません。
ゴールデンウイーク中、高倉健主演の映画 『ホタル』 (降旗康夫監督)がテレビで放映されました。「特攻」(特別攻撃隊)のリアルな日常と苦悩が見事に映し出された1級の戦争映画です。第25回日本アカデミー賞で13部門にノミネートされた作品です。
先の「究極の捨て駒」といった言葉を聞いた時、一瞬にしてよぎったのがこの「特攻」でした。
負け戦と知りながら「死んで来い」との無責任な命令。敵艦に“体当たり攻撃”させるという人命無視の「外道中の外道」の作戦。敗戦までの1年足らずで、航空特攻の戦死者は4,000人。ほとんどが20歳前後の若者。
無益な死であり、浮かばれぬ無駄死にでした。
戦時中は英雄視されたものですが、戦後、生き残った若者たちは「特攻くずれ」などと手のひらを返したような蔑みを経験するようになります。死の恐怖と闘い続けた若者に対する優しさや配慮は、悲しいかな当時の日本人にはかないませんでした。
日本には、‘若者を捨て駒に使う’という悪しき慣習が連綿とつづいている、こんな気持ちにさせられます。
若者の投票率の低さが語られて久しい。
若者たちはますます為政者の視界から外されることになります。
ますます生きづらい環境に押しやられてしまいます。
そばにいる大人たちのおせっかいが、今ほど求められているときはありません。
まずは身近にいる若者たちの声に耳を傾けることから始めましょう。
墨田区 東向島 学習塾 ウエル学院平野進学教室からのお便りでした。
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